もともと自然に妊娠できていたご夫婦が、
流産を繰り返すという辛い経験をされた後、
なかなか自然に妊娠できなくなってしまったという例は、
稀ではありません。
その原因は、大きく二つに分けられます。
一つ目は、ご本人が流産を繰り返したことにより、
ホルモンバランスを壊してしまい、
排卵障害を発生してしまった例です。
この場合は、基礎体温表を記録すれば、
その状態がよくわかります。
二つ目が、多くの不育症患者さんに発生しています。
それは、基礎体温表からみればほとんど問題ないのに、
なかなか妊娠できないケースです。
一日も早く妊娠したい。追いつきたい。
傷ついた自分から、早く開放されたい。
と、いろいろな焦り、ストレスがその主な原因です。
今までの妊娠では、基礎体温を記録していなかったのに、
少しでも早く妊娠したい一心から、
毎日、几帳面に記録していませんでしたか。
市販の排卵検査薬を使い、こまめに排卵日を推定し、
子作りのタイミングに意識を集中していませんでしたか。
タイミング、タイミングと
気にしすぎていませんでしたか。
不妊の本を読んで、
頭でっかちになっていませんでしたか。
よく考えてみてください。
もともと、あなた方ご夫婦は、不育症ではあっても、
不妊症ではなかったのです。
精子もあり、排卵もあり、卵管閉鎖もないご夫婦です。
焦りは禁物です。
以前のように、
基礎体温は一時、記録せずに、
排卵検査薬も使わずに、
おりもの感、下腹痛等の
わずかな自覚症状と感をたよりに、
ご夫婦の「 体 調 」を最も重視して、
コウノトリを待ってみるのも、
ひとつの良い方法ですよ。
旦那さんの「 体調 」にも目を向けてください。
そして、自分の「 体調 」はいいですか。
お互いのいたわり、やさしさが、
こころの体温を
上げてくれますよ。
この方法のいいところは、
不妊治療というより、
「 ご夫婦のきずな 」
をより強くするところです。
多くの不育症のご夫婦の場合は、
「 タイミングより体調 」
が大切であると考えています。
ただ、年齢因子の場合は、たとえば40歳以上の場合は、
レベルの高い体外受精専門クリニックを
受診して治療していただくのも、
ひとつの選択肢と思います。
その場合、
体外受精・胚移植法は
不育症の治療にはなりませんので、
妊娠成立後は、
不育症専門クリニックでの
不育症原因に基づく流産予防治療が必要です。
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Posted at 2009-10-06 07:08
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Posted at 2009-10-13 00:34
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