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63. 化学的流産も流産です

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63. 化学的流産も流産です
妊娠反応が陽性、数日後に再度検査しても陽性、
しかしその後、一週間前後ぐらいで、
いつもの生理の量か、あるいは、それ以上の出血が起こり、
「化学的流産です。」
と診断されたとします。

「化学的流産は、普通の流産ではないですから、
流産と考えなくてもいいですよ。」
あるいは、
「化学的流産は、流産一回とカウントしないでください。」
と、言われませんでしたか。


この考え方は、数十年前の、
「流産したのは、赤ちゃんが弱かったから流産した
と考えてください。自然淘汰ですよ。
どうしようもなかったことですよ。」
「ですから、流産したことは忘れてください。
早く次の妊娠をすることが一番の薬ですよ。」
という考え方と類似していると思います。



化学的流産は、
妊娠成立後の早い時期に起こったという流産なのです。


その原因については、もちろん、
運命的な胎芽の染色体異常による確率が
最も高いと考えられていますが、
それが繰り返すという確率は低いのです。

ですから、普通の流産、あるいは化学的流産を
繰り返して経験されたならば、
「不育症」 と考えられるのです。


化学的流産には、
着床直後の早い時期に発生する
特殊な原因によるものがあると思われます。
その主なものは、
精神的、免疫学的な原因によるものと考えられます。
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