65. 不育症になった原因はひとつではありません
Nov
27
90%以上の確率で、
偶然的なもの、先天的なもの、後天的なもの、
精神的なもの、身体的なもの、
と複数個の混在した原因によって説明されると考えられます。
また、それぞれの原因については、
それがあれば、必ず流産するというものはほとんどありません。
最近、盛んに研究されている抗リン脂質抗体陽性の患者さんですら、
その後の無治療での流産率は最高80%前後と報告されています。
ご夫婦のどちらかに染色体異常があった場合の流産率ですら、
その後の流産率は、40%前後と報告されているのです。
ですから、
流産しやすい精神的状態(原因)と
流産しやすい身体的状態(原因)は、
いくつも重なって存在している場合が多いので、
流産の予防治療には、
いくつもの組み合わせが
オーダーメイドのように必要になっていると実感しています。