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68. スーパーウーマン症候群

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68. スーパーウーマン症候群
昨今の女性の社会的進出はめざましいばかりです。
いろいろな分野で、競争社会に勝ち抜き、活躍されています。
仕事も、家事も、結婚も、
計画的に、几帳面に、こなされる女性は多いことと思います。

体力的にも活動的であり、精神面でもタフであり、
自尊感情が強く、それでいて、女性らしさも失わず、
まるで、
スーパーウーマンのように感じます。


不育症患者さんにおいて、
免疫細胞のナチュラルキラー(NK)細胞活性と心理的因子との
関係を研究したことがあります。
2000年にアメリカ生殖免疫学会誌に発表しました。

その結果は、まさしく、
スーパーウーマンのような女性は
NK細胞活性が高く、
流産しやすい可能性を示唆したものでした。

私は、勝手に、
「 いわゆるスーパーウーマン症候群のひとつの症状が
流産しやすい子宮内の免疫環境 」
ではないかと考えています。


その論文の考察にも書いてありますが、
女性が極度に
「個」 を高めすぎると、
「種」 の保存としての 「生殖」 に不利になってしまう
のではないのかと考えています。

考えすぎかもしれませんが、
もしそうならば、
不育症はある意味で、文明病の一つかもしれません。
ストレス病のひとつとも考えられますが。


適度に息抜きする、
ときどきいい加減に生きてみる、
8割の達成感で満足する、
赤ちゃんは神様からの贈りものだから
焦らずに待つ、
人にはそれぞれ決められた運命がある、
と、いうように、

不育症の治療としては、
スーパーウーマンのような生き方を
一時的に、
凍結されることをお勧めしています。

Let it be.
ですよ。
#ブログ

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Commented by ゆみ
Posted at 2009-12-17 04:30

青木先生、こんばんは。

以前、かなり追いつめられた?内容のメールを送った者です。
すぐにお答えをいただいてありがとうございました。

不妊治療、流産、死産を経験し、頑張りすぎて、心もかなり参っていたようです。
少し治療をはなれ、随分自分を取り戻せてきました。

結婚して14年。
正直、仕事を真剣に頑張ってきました。
「子どもはもう少し落ち着いてから・・・」と。
おかげで、仕事は責任ある仕事を任されたり信頼されたりするようになっています。
でも。。。最近は「仕事を頑張っても、自分(たち)の人生が・・・」と思うようになりました。
そして、今日の先生の内容を読ませていただいて、
仕事に関しても。少し無理せず、歩んでいこうと思いました。

適度なゆとりは、やはりなんにでも必要なんですね。
・・・大切なご示唆、ありがとうございます。

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