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106. 心と体を診る

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106. 心と体を診る
不育症にはいくつもの原因があり、
多くの例で、複数個の原因が重なっています。
その原因には
子宮奇形、染色体異常のような先天的なものと、
何らかの偶然による後天的なものがあります。

ただ、その原因があれば、
必ず流産するというものではありません。
また、完全な治療をしても
運命的な流産率(20%前後)は
受け入れるしかありません。

非常にややこしいのです。



もっとややこしいことは、
不育症には、
心の原因と体の原因があるということです。
心と体は密接に関係し合っていますから、
どうしても

心 と 体 を 全 人 的 に 診 る

必要があるのです。


ですから、
不育症は一般の産婦人科医から見て、
扱いにくいのです。
残念なことに、
不育症の治療は流産を予防する予防医療ですから、
必要十分な絶対的な治療はありません。
どうしても過剰治療ぎみになってしまいます。


また、保険内での検査では多くの例で、
原因不明となってしまいます。


さらに、体のみを診て、
原因が見つからないとき、

「原因はない」

とは言えません。


たとえ過去の流産が
運命的な偶然的な流産の連続であっても、
その辛い喪失体験によって、
少なくとも、
心の状態は以前とは違うのです。


「 そ の 人 の 心 に 寄 り 添 い、
亡 く な っ た 赤 ち ゃ ん の 魂 を
癒 し て あ げ た い。 」


不育症の治療には、
専門的知識と技量、経験以外に、

ご夫婦の心と、
亡くなった赤ちゃんの魂への
癒しのわざ

が必要であると思います。

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茶風
Commented by 茶風
Posted at 2010-12-01 02:10

いつもありがとうございます。

先生の治療を受けながら、いまの生活を大切にしています。

ブログに書いてあることを、ときには主人に話し、自分たちだけが苦しんでいるわけではなく、がんばっているたくさんの方がいるということを話したりします。

青木先生はもちろんですが、診察が終わったあとに、看護師さんが気持ちを汲んで、丁寧にお話をしてくださって、涙したり、勇気をもらって病院を後にします。

言葉では表せないくらいに感謝の気持ちをもっています。
短い時間では、お礼の挨拶を言うくらいしかできないのですが、いつも本当にありがたく思っています。

治療を続けるなかで、日常の幸せに気付いたり、目標を持って挑んだりしていて、不育症という病気が自分に語りかけてくるメッセージを受け取ることもできるような気がしています。

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