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2005年6月北米報知掲載
コーヒーアディクトなら一度は経験ありませんか? 手がふさがっていて車のドアーを開ける間、ルーフに置いたカップを忘れて走りだしたこと。半分位残っていると重心が下なので案外すぐには落ちないですね。こんな間の抜けた行為に人は気が付くか?気が付いたらどんな反応をするでしょうか?
駐車から出たらすぐ道路工事作業の人達が大きく手を振って教えてくれました。最初の交差点の信号待ちでは前後左右の車からはもちろん、交差点の向こうからも大声でどなられました。このままだと事故の原因にでもなったら大変なので実験は早々中止。長年広告の仕事をしていますが、小さなことでも少し日常から外れたことが強く人の関心をひくことを再確認しました。でもシアトルの人は優しいですね。信号待ちでわざわざ車からおりてきて教えてくれた女性をはじめ、間の抜けた行為と注意してくださった方々、御騒がせして申し訳ありませんでした。
でもあの日は、皆さんコーヒー飲みながらの話題にはなったはず。さすればちょっとシュルツさんの売り上げに貢献したかもなあ。(写真のカップは吸盤で固定されていましたが公道では真似しないで下さい。交通安全の妨げで罰金を課せられるかもしれませんから、本当に冗談でなく!)
2010年4月北米報知掲載
ヴィドロ、アンブリア、ヴィクトローラ それとも定番のスタバでしょうか?
あなたの御好みの珈琲は何でしょうか? いまやグルメコーヒーのメッカとなったシアトル。 トール・アンド・スキニーは彼氏のことじゃないの?とか、キャラメルマキアートって何なの?なんて言う時代は過ぎました。お好みのコーヒーの一杯がないと仕事も始まらない方も多い事と思います。
ところで、あの紙コップに被さってくるプラスチックの蓋、小さな飲み口の開いているだけのものから、バーガーキングの様に開けた飲み口を塞げるタブの付いた凝ったものまで色々。 動かした時に溢れない様に、飲み口に差し込む栓?までカラフルにデザインされたものが出回っていますが、肝心の問題は飲み方です。 ほとんどの方が、この飲み口から啜って?いるのが普通のようですが、でも、これでは折角のグルメコーヒーが味わえていないのです。
口内に入った食べ物、飲み物の味覚は基本的には、舌の表面と軟口蓋(口内の上壁奥の部分:英語ではソフトパレット)にあるザラザラした感じにびっしりと並んだ味蕾(みらい:英語ではテーストバッド)とよばれる部分によって感じ採られます。 以前は辛味、甘味、苦味など違う部分の味蕾によって別けて感じられていると思われていましたが、その後の研究で味蕾自体には差の無いことが判っています。それでも口内全体の味蕾の共同信号で味覚が脳に伝えられるのは間違いないようです。
コーヒーのフルフレーバーを味わうには動いている車の中などでなかったら、是非あの蓋を外して、ゆっくりと飲んでみて下さい。 口内いっぱいにフレーバーが広がって、いつも飲んでいるブランドでも改めておいしさの再発見があると思います。 味覚には香りも重要なパートナーです。 蓋をしていては香りも判りません。 あの小さな飲み口から啜っているのでは、ワインやお酒をストローで飲んでいるようなものです。 ストローで焼酎なんて考えただけで寒気がしませんか?
おいしい飲み方に気付いていただいても走行中の車内などでは御気を付け下さい。火傷をされても責任はとれません。 その為にカップホルダーがあるのですから。 幸いカップホルダーはリコールされていませんし? それにしてもメルセデスベンツのカップホルダーについては…? 又の機会に御話いたしましょう。
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