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posted 2018-04-24 05:44
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
関西で名門のバーと言えば今年創業100年を迎える「サンボア」です。1918年の発祥で大阪には8軒、京都には3軒。最近では東京にも3軒。全国で14軒もあります。 本書『バー「サンボア」の百年』は改めて1世紀の歴史を振り返り、創業以来の精神を後世に伝えようという構成です 日本のバーの老舗としては東京・浅...
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posted 2018-02-25 04:32
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ファルコン
著者の<吉川英梨>は、「女性秘匿捜査官・原麻希」 シリーズなどがあり、本書も女性の視点でなければ書けないような記述が随所に楽しめました。 本書『十三階の女』のヒロイン「黒江律子」は、警視庁公安部公安一課に所属する公安刑事ですが、実際は「十三階」の符丁で呼ばれる警察庁直轄の諜報組織のために活動していま...
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posted 2018-02-16 04:32
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ファルコン
本書『オーパーツ 死を招く至宝』は、第16回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作です。タイトルの「オーパーツ」とは「Out Of Place ARTifactS」、つまり「場違いな工芸品」のことです。当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品などを意味し、ナスカの地上絵、イースター島...
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posted 2017-11-06 16:11
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ファルコン
著者は「新官能派」のキャッチコピーでデビューした性愛文学の代表的作家ですが、人間の本能的な行為としての悲哀という描き方であり、淡々とした筆致は好みの文体で、「星々たち」・「ホテルロイヤル」などを読んできています。 本書は空が色をなくした冬の北海道・江別(著者が在住の街です)が舞台です。 主人公<柊令...
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posted 2017-10-12 05:33
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伊坂幸太郎の本が今年に入って続けざまに刊行されています。殺し屋シリーズの『AX』が7月、そしてこの『ホワイトラビット』が9月に、さらに『クリスマスを探偵と』(河出書房新社)が10月に出版されます。伊坂ファンにとってはうれしいことで、著者の作品としては 『夜の国のクーパー』 以来になりますが、本書を読...
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posted 2017-09-16 00:34
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秋篠宮家の長女<眞子>さまと9月3日に婚約内定会見を行った<小室圭>さんが購入したとして話題を呼んでいる節約レシピ本『月たった2万円のふたりごはん」(<奥田けい>幻冬舎、8月24日発売)が週間1.2万部を売り上げ、9/18付オリコン週間“本”ランキングの総合部門にあたるBOOK部門で10位を獲得。先...
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posted 2017-08-26 05:26
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著者は、兵庫県生まれで神戸市須磨区在住、本書がデビュー作になります。 主人公の<キョウコ>は、母親を病気で亡くし、小学2年生になった夏、自衛隊に勤務する父が再婚します。再婚相手の<スミレ>さんは<キョウコ>の1歳年上の男の子を伴っていました。それが<キョウスケ>との出会いになります。 母を亡くして以...
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posted 2017-01-08 04:28
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昨年は、看護される立場として初めての入院を経験しました。新聞広告で見た、<小林美希さんの 『ルポ看護の質』 を読み、現在の看護現場の、看護師・介護士の状況が把握できました。 入院中お世話になりました、介護士の <山中>さん が、「おしめ」の取り換え問題で、病院側と意見が合わず辞められたのは、素敵な人...
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posted 2016-04-10 05:28
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ファルコン
読み終った読者の多くが、<ケヴイン・クライン>が主演した大統領の替え玉話をコメディに描いたアメリカ映画の『デーブ』(1993年)を、思い出したのではないでしょうか。 売れない役者の<加納慎策>は、国民党総裁<真垣統一郎>と瓜二つで、舞台の前座として総理の物真似で人気を得ていました。 そんなある日<慎...