ボンビー父さんの体調は、あまりよろしくない。 MRIで脳の検査をしても「きれいなもんです」ということだ。血液を4本も採って調べても、特に異常はなし。 超音波で肝臓、腎臓、すい臓を調べても異常なし。内視鏡で食道、胃、大腸などを調べても異常なし。 糖尿病や高血圧もなし。 だが、日赤の献血はいまだに断られる。規制が緩和されたらしいので、献血ルームに行ってみた。 チェルノブイリ事故から30年がすぎても「あやしい」と判断されているようだ。今回も、当時の滞在地チェックでアウトになった。 それはさておき、行き着いたところは大学病院の「神経内科」である。2回受診したあと「心療内科」を勧められた。 「心の病になるはずがない。どんな困難にも立ち向かってきた」。そんな思いで受診を拒否した。 毎日のようにエアロビクスと水泳に通い、手に血豆ができるほど夢中でドラムを叩いていて、野菜作りをして、毎日が楽しくてしょうがない。奥ちゃんの手料理も旨い。「金麦」でも文句を言わずおいしく飲んでいる。 「心療内科」に行くつもりはありませんと答えた。 だが、待てよ。こういう人がいちばん危ないとか聞いたな。気が付かないうちに、粉雪が降り積もるようにストレスは肩にたまっていくもののようだ。 ふと、自分を振り返ってみた。(つづく)