王維「送元二使安西」 渭城朝雨浥軽塵 客舎青青柳色新 勧誘君一杯酒 西出陽関無故人 この詩は、友人との別れを詠んだ名作です。 安西(現在の新疆ウイグル自治区)へ赴任する友人を見て送るシーンを描いています。 「渭城朝雨浥軽塵」(渭城の朝雨が軽い塵を濡らす)という一言は、 別れの朝の情景を色鮮やかに描いています。 最後の「西出陽関無故人」(陽関を西に出れば知己はいない)という句は、 旅立つ友の孤独と不安を暗示し、読者の心に深く残ります。