「この正義の戦いにくわわる者は、いままでの罪を許します。さあ、神のお導きのもとに出陣しましょう」
受験世界史以下の知識しかありませんが、「戦争と侵略の世界史」は、本が何冊あっても足りないぐらい深くて複雑なものです。
「我々は東方の兄弟たちを救わなければなりません。この正義の戦いにくわわる者は、いままでの罪を許します。
さあ、神のお導きのもとに出陣しましょう」 と、教皇が話を結ぶと、
人々は熱狂して、
「神、それをのぞみたもう（神はそれをおのぞみになっている）」
とさけんで、教皇のよびかけにこたえた。
予想以上の人々の反響に、教皇は喜んで、さっそくフランスやイタリアの諸侯に使いをだして、東方への遠征軍に参加 * するよう説いたのだった。
* 参加 十字軍に参加する民衆は、罪がゆるされたうえ、借金も帳消しとされた。また、諸侯や騎士は、騎士道精神の発揮と、領地・戦利品の獲得をもとめて参加した。
（島田三蔵氏の著書より）
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