物は単なる無機質な存在ではない。 それは私たちの人生の一部であり、記憶の宝箱。 本棚の横に置かれた人形は、 子どもたちの笑い声が響いていた 幸せな日々を静かに語り続ける。 妻の「処分したら?」という言葉に、一瞬戸惑いを覚える。 しかし、その言葉によって、 忘れかけていた思い出の重要性を再認識させられる。 (つづく)