よく「人生、七転び八起きだ。」などと口に出しますが、何故七回転んだら七回起きればいいんじゃないのと疑問に思うことはありませんでした。七回転んだら八回起きるという意味であることはわかっていても、これが「七回目に転んだのなら八回目に起きればいいのだ。」とか、「七回転んだら、それよりももっと多い八回起きるくらいの気持ちのたとえだ。」などと勝手に考えてしまうからのようです。よく政治家たちがテレビのインタビューで「200%有り得ない。」なんて、本当に有り得ない表現をするので頭がまひしてしまっているのかも知れません。ところが七転び八起きにはちゃんとした理由があって、これを初めて知ったのはずい分と年令を重ねてからでした。
この説にもいくつかあるのですが、私がきっとそうだろうと思うのが次のような説です。
「人は生まれてきたときがまず1回目の“起き”になるからだ。」というものです。ですから生を受けてから何かがあるとそれが1転びになり、それから立ち直ることは2回目の起きになるのです。もっともつじつまの合う説だと思います。
本当の意味を知らず、何気なく使っている言葉って本当に多くあるものです。
カーネル笠井
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