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- 夏の集中学習法2 「暗記上手になる」 (カーネル笠井)
だいぶ前に、数学者のピーターフランクが、日本人や中国人に優秀な数学者が多いのは漢字のような複雑な言語を使っているからだと主張していました。そのときには、言語と数学のどこに関係があるのだろうと思いました。ところが、ちょうどそのころから人間の右脳と左脳の働きの研究がさかんになり、現在では言葉や計算などの論理的なことには左脳が係わっていることがわかってきたのです。そして面白いのは、左脳が動かしているのが右手を含む右半身なのです。つまり、右手が動いているときには左脳がさかんに働いているのです。では右脳の働きは何かというと、音楽や絵画などの芸術的なことや視覚的、直感的なことに係わり、左手を含めた左半身を動かしていることがわかっているのです。
あと面白いのは、新しいことを始めるときには、まずその内容を理解し、それを覚えようと左脳がさかんに働きます。そしてこれを繰り返しているうちに、その手順などを右脳が覚えてしまい、もう左脳が働かなくても無意識にできるようになっていくのです。ちょうどピアノの新しい曲を練習するときに、初めはコード進行などあれこれと意識しながら練習しますが、これを繰り返しているうちに指の動きを覚えてしまうのと同じ原理なのでしょう。
最近言われている“知識の暗記術で最も効果がある方法”というものがあります。これは、覚えたい知識をA4サイズ程度の1枚の紙にすべて書き込んでしまうというものなのです。多少字の大きさや全体のバランスにバラつきがあってもかまわないのです。そしてこれを使って何度も繰り返し覚える作業をしていると、この紙のどこに何が書いてあるのかを映像として右脳が覚えてしまい、この紙が1枚の写真のように頭に浮かんでくるようになるのだそうです。
夏休みには、是非自分だけの知識まとめプリントを作ってみませんか。ただし算数、国語、理科、社会の各教科ごとに1枚だけにするのが最大のポイントです。欲張っては元も子もなくなってしまいますので、自分なりに何をまとめるかの整理、工夫が必要になります。きっと、こうすることもまた効果的なのですね。
カーネル笠井
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