ピアノコンサート (カーネル笠井)
Oct
16
私「行くつもりで申し込んだのに、今更行かないという感覚が理解できないよ。体育の日にピアノコンサートというのは少し変だけどね。」などと皮肉を込めて言ってやりました。
そしてコンサートのあった日の夕方、妻はえらく感動して帰ってきました。
妻「本当に行って良かったわ。強く勧めてくれてありがとう。」
などと、変に感謝されてしまったのです。
さてコンサートの方はと言うと、ファミリーコンサートということで、大人と子供がちょうど半々ぐらいで、1800人収容の会場に1500名ぐらいのお客さんだったようです。コンサートの曲目は、前半ではベートーベンの『月光』や『熱情』などの静かな曲が、後半では少しはげしい曲も演奏されたそうです。そして、大拍手とアンコールの連続で、予定よりも20分ほど延びてしまったようです。息子の方も喜んで拍手とアンコールをしていたそうです。
ところが、よくよく話を聞くと、コンサートが始まると間もなく息子はぐっすりと眠ってしまったそうです。そして、眠ってしまったのは息子だけじゃなく、大半の子供達がコンサートの前半では眠っていたそうなのです。「素適な曲だったのに、もったいないわね。」との妻の弁です。
でも考えてみると、前半では子守歌のような静かな曲が演奏されていたのだから、その音色の心地良さに眠ってしまった子供達こそ、このコンサートを最も楽しんでいたのではないかとも思えるのです。子守歌で子供が眠れば、それこそ本物で、また最高の評価だからです。
一方の大人達の方は、「20分もあるような長い曲でも少しもたいくつしないで聞くことができたわ。」と言うように、やはり初めからいろいろと期待するものが交差していたのだと思います。
今回は子供達の素直な感性の方に軍配が上がったようだ、などと考えながら興奮冷めやらぬ様子で話す妻の話を聞きました。あとでそのことを話すと「あっ、本当だわ。」などとやけに素直な妻でした。
次の機会には私も絶対に行って、静かな曲のときには眠ってみたいものです。
カーネル笠井
Posted at 2008-10-16 18:01
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