教室の展示物がこわされていたり、壁に落書がされていたときなど、まず近くにいたいたずらっ子を呼んで話を聞きます。このとき、「おれじゃないよ。」という返事が返ってくると、私の経験則から言って、こう答える子の10人中8〜9人がその事の犯人なのです。ですから、もう少し情報を集めてから問い正すと、あきらめて「おれだけじゃないよ。」という返事になります。
“おれだけじゃない”という返事に子供の自己防衛本能が働いて“おれじゃない”になってしまうようです。複数の子供が関係したりしていると、どうしても罪の意識がうすくなってしまうこともあるのかも知れません。
この自己防衛本能の強い子は、大人の予測できない様々な不思議な事件を引き起こしますが、勉強に関しても大きな特徴があります。それは、新しい内容の勉強が始まると、興味を持つよりもむしろ一歩引いてしまうのです。そして、その勉強とは関係のないことをやり始めたり、前に習ったことをしつこくやりたがるといった行動が見られます。
中学生になると、新しい内容の勉強が次々と出てきます。そして、あっという間に取り残されてしまうのがこのタイプの子に多いのです。ですから、こうならないようにするためには、中学での勉強の全体像を早めにつかませることと、中学2年の夏ごろまでは予習を中心にした指導が必要になります。逆に、ここまでがうまくいくと、あとは自分で計画を立ててやれるようになるのもこのタイプの子供です。
カーネル笠井
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Posted at 2008-12-11 20:10
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