受験生を持つ親の役を2度ほど経験しました。その2度目は昨年の大雪受験でした。近年にない積雪で試験会場までの道はあちらこちらに大量の雪が集められ、とても首都圏の受験とは思えない風景でした。どの受験生も足取りもおぼつかない、これぞまさに滑ってはいけない現場に遭遇していたのです。さらに、娘は受験数日前から高熱を出し、食事もできずまともに立っていられる状態ではありませんでした。しかし、それでもおでこにはヒエピタ、体のおちらこちらにはホッカイロ、そしてマスクとマフラー・手袋と言った完全防備で、ふらふらになりながらも会場まで付き添った2度目の受験でした。
途中何度も休み休みの移動でしたが、わが子ながらよく頑張って行くもんだなと思いました。果たして自分だったらこのように無理をしても受験に臨むだろうかなどとあれこれ思いながら、何もしてやれない歯がゆさを感じたものでした。会場に着くとさすがに大学受験ともなると親も子も落ち着いたもので、三々五々親に別れを告げて受験会場へゆっくりと向かう受験生、と同時に帰路に着く親、そのまま子どもの帰りをじっと待つ親、まさに静寂の受験風景でした。大学受験は1教科90分や120分という試験時間もあったり、辞書の持ち込み可能な学校もありで、他の受験とはまた異なる長丁場の試験です。たとえ体調が悪くても試験会場へ入るわが子には、背中からエールを送ることぐらいしかできません。そしてそこから先は子ども達だけの真剣勝負の世界なんだと痛感した受験でした。
この2週間、しっかりと背中を押してあげましょう。
(ラッコ横山)
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