新中1 勉強法1 (カーネル笠井)
Feb
12
母「中学生になったら、うちの子の性格だと復習を中心にしたら良いのでしょうか。それとも予習を中心にしたら良いのでしょうか。」
私の答えはいつも決まっています。
私「予習なしで授業に出ると、すぐに付いていけなくなってしまいますよ。」
母「それじゃあ、授業の内容が定着しないんじゃないですか。」
私「たいていは宿題が復習内容ですから、それ以外に必ず予習をする必要があるんです。」
母「しっかりと復習をしておかないと、テストのときに点数が取れないんじゃないでしょうか。」
私「ですから、中間テスト、期末テストを利用してそのときに徹底的に復習しればいいんです。」
私がこう答える理由は簡単で、中学校での授業は毎日6時限まであり、進度も速く、内容も濃いからです。ですから、予習なしで授業に出ると、すぐに授業がわからなくなってしまい、授業を集中して聞かなくなるようになり、それを家で復習して何とかしようとするくせがついてしまいます。これだと、長い学校での授業時間が無駄になってしまい、これを家で取り戻すのはとても大変で、やがて行き詰ってしまうからです。
30分予習して授業に出れば、学校での6時間が有効に過ごせます。ところがこれがないと、学校での6時間の授業の効果は3分の1以下になり、そのための復習を自力でするのには3時間以上もかかってしまうことになります。この時間が取れなくなって、ついていけなくなることがほとんどなのです。この状態で定期試験のときにがんばって何とか点数が取れても、内容はすぐに忘れてしまうことが多いのです。
授業を効率良く聞ければ、中間テスト、期末テストの前にする復習も短時間ですみ、内容の定着も良くなります。つまり、中学生の間は学校での授業を最大限に生かして欲しい時期だと思います。これをしないのは、もったいなくて仕方がありません。
勉強時間に関しては、多くの私立中学の先生にこれに関する質問をすると、たいていは1日、1時間30分が目安であるという返答が返ってきます。これだけできれば、たいてい宿題と予習ができ、必ず学校でもトップクラスでやっていけるそうです。今、これを聞くとずい分と短く感じるかも知れませんが、本格的な部活が始まると、これさえ難しくなり、その場合は土曜日、日曜日を利用するしかなくなるのです。
中学生になると子供達の世界も広がり、いろいろとやることが多くなります。しっかりと本業の勉強をするには、時間を効率良く使う習慣も必要になってきます。
カーネル笠井