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波猫まち子の日記

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伊藤比呂美さんのライブ人生相談inサンディエゴ

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伊藤比呂美さんのライブ人生相談...


丁度今から一年前、L.A.(トーランス)にて伊藤比呂美さんの「ライブ・海千山千人生相談」が行われました。「サンディエゴでも是非やってくれないかなあ」との願いがようやく叶い、本日ラ・ホヤの図書館にて実施されました!

やはり(?)L.A.とは違って参加者は少なめ。でも、伊藤さんが仰っていたように、「西日本新聞で20年以上人生相談をやり続けてこそ、講演では100人、200人集まるようになった。ここ西海岸でも、悩みがある人がいつでも駆け込める場所を作りたい。日本に帰る人もいるけどまた来る人もいる、そして悩みは必ずある、だから細々と続けて行けばいつか人は集まるようになるんじゃないか。」私も本当にそう思います。

去年、正に「駆け込むように」トーランスに向けて(片道2時間)、伊藤さんに会いに車を走らせました。そして一番前の席を陣取り、お話に耳を傾け、私の悩みにも答えていただきました。何よりも、自分の意志でトークショーに足を運び(普段積極的には子供たちをみたがらない夫に預け)、途中で腹ごしらえに美味しい日本のラーメンを食べ、自分の好きな作家さん(正確には詩人)のお話を直接聞くという、全て自分自身のためだけに一日を費やしたということが、この上ない贅沢だったことを覚えています。

つまり、今回も比呂美さんが仰っていたように(ご自身はこれしか提唱していない、とも)、「自分は自分」という考え方がすべての悩みの解決法になるということ。私は日々家事育児に追われ、お金を稼いでくるわけでもない、夫に小言を言われる日々、でも、「私は私」。外に出る代わりに子供たちと100%関われることに幸せを感じるし、掃除や料理など完璧にはできないけど、「私は私」のできる範囲でやっていくしかない。そして、私には「書くこと」という好きなことがある。毎月少しばかりだけど、雑誌の記事を書かせてもらっている。今後、子供たちが手が離れていくにつれて時間も出てくるので、他にもできる仕事を探そうと思っている。「自分は自分」と思って行動し続けることで、他人の言うことがあまり気にならなくなるそうです。

ちょっと話がずれたけど、今回はサンディエゴとあって知り合いも多く「誰の悩みかわかっちゃうなー」なんて思ったけど、伊藤さんのお友達もいらして和気あいあいとしたアットホームな雰囲気の中で行われました。お悩みに多かったのは、「友だちが少ない」あるいは「嫌いな人とどう付き合ったら良いか」と「日本に帰ろうかどうか迷っている」でした。

伊藤さんの回答は、「夫がいるなら、友だちはいなくてもオッケー。夫がいないなら、話ができる女友だちが一人いれば十分。」とのこと。伊藤さんは長年のパートナー氏(88才)を今年の4月に亡くされ、「壺がなくなって最初はとても寂しかった」と仰っていました。つまり、なんでも(喧嘩も多かったそうですが)話していた相手(壺)がいなくなり、何が辛いって、「窓から眺める景色が変わってしまった」ことだそう。同じ景色なのに、違って見えるんですね。長年連れ添った相手が亡くなるってそれほど大きいことなんですね。

でも、パートナー氏の介護を終え、「男を一人見届け」て、本当に良い経験をさせてもらったなあ、と今ではとても感謝しているそうです。

「日本に帰ろうかどうか」という問題は、伊藤さんご自身も日々自問しているそうです。そして、日米を往復する生活を続けている間に、「あー疲れたもうダメだ」と留まった場所が最後に居着く場所かな、なんて仰っていました。

私が今回のお話で感じたのは、こちらでの生活が長くなると、日本に帰るとどうしても日本の嫌な部分というのが見えてくる。で、こちらに帰ってきてアメリカ人が大好きかというと決してそうでもない(苦笑)。ズンバで笑顔を交わし、スーパーで他愛もない会話ができても、英語が完璧に話せるわけじゃないから、アメリカ人と真に理解し合えることは難しい。そこで、「自分は自分」。様々な理由からアメリカに住むようになった。日本より住み心地は良い。全能感はないけど、自分なりにできることを頑張っている。子供を育てている、アメリカ人とも付き合っている、完璧じゃないけど英語を使って仕事をしている(多くの人が)、日々やりこなしている、夫となんとかやっている、それで良いじゃないか。人に何言われようと堂々としてれば良いのだ。私にできないことは、できないし、できることをやる。それだけのことだ。

こういう考え方ってある意味、日本に住んでいる人が理解するのは難しいのかも。「アメリカ人の友達をもっと作ったら。」なんて言われちゃうからなー(苦笑)。「郷に入っては郷に従え」とかね。

もう一つは、「夫婦関係の大切さ」(具体的に言うと夜の営み )。夫婦の秘訣は、実はこれしかないそうです(笑)。なるほどね~ハハハ。でも、本当に心から許し合ってなくてはできないことだから、それができるってことはそれで全部オッケーってことになるのかな(?)。私も頑張りま~す !

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