ゴルフに救われた
Dec
7
それは、ちょっと普通の落ち込みとは違って、不安が強くなるというか、胸がドキドキしてくることもあります。だいたいそういう時は、首の後ろが凝り固まっています。もしかしたら鬱とは違って、パニック障害という部類に入るのかもしれない。過去3回ほど、カウンセラーに駆け込んだことがあります(夫と同居していたけど結婚はしていなかった時、Nがキンダーに入る直前の夏休み、そして去年の秋)。
今年に入ってからも、時たまそういうことはあるのだけど、自分で「あ、私なんかヤバいかも。」って気付いたら、ヨガをしたり、くだらない日本のお笑いを観たり、セルフヘルプの本などを読んだりしてやり過ごすようにしています。夫に泣きつくことも(大抵そういう時は、優しく接してくれる)。
で、今朝もそういう気分になりました。不思議なもので、昨夜はとっても気分が良くて、夫ともマジ何百日ぶりってくらい、明るく前向きな会話を15分くらいできたにも関わらず 私、躁鬱なのかな
Hを幼稚園に降ろした後、美しい紅葉を眺めながらブルースを散歩したり、雑誌をパラパラめくってみても、なんか気が晴れない。そこで、ハッとひらめい(?)た。
「ゴルフだ!!」
かの宇野千代先生も言っていたではないか。「生きることは、行動することです」
実は、ここ2~3週間、クラブに全く触れていなかった。サンクスギビングのお休みがあったりで遠ざかっていたので、行くのが億劫になってしまっていた。
「今こそ、ゴルフだ」となぜか(?)思い、ブルースを車に乗せて(Hを迎えに行く前に、幼稚園の横にあるキャニオンで散歩させるため)、練習場へ向かった。
一個一個、ボールを打ち始めると、とても心が落ち着いてくることがわかった。「なんでだろう」って考えたら、「これは、マインドフルネスではないか?!」ということ。ボールを打っている時って、ボールを打つことしか考えないんです。ゴルフのスィングって、フォームが決まってるから、ちゃんとフォーム通り打たないと飛ばない。だから、そのことに集中するから、余計なことを考えないで済む。なんて、すがすがしいの ゴルフってすごい、って改めてゴルフに感謝したくなっちゃった(笑)。
Hのお迎えの時間まで、車の中で手にしたのが五木寛之氏の『生きるヒント』。(車には、ちょっと空いた時間があったらいつでも読めるように、本が何冊か置いてある)まだちょっと気分はモヤモヤしていたけど読んでみた。
その中で印象に残ったのが、人が生きていくためには、健康や仕事とか色々なものが必要で、みんなそれを得るために努力しているけど、果たしてそれだけで生きていけるのか。年間の自殺者数を見ればわかるが、私たちが生きてゆくためには、たぶん「何か」が必要なのだ、ということ。
五木さんは、それが「宗教」「信念」「生きがい」というような大それたものでなくても、日常の中で小さな歓び(よろこび)の欠片を探すことが大事なんじゃないか、と書いています。(五木さんは、安いコロッケをトースターで焼いて食べることでも幸せを感じられるそうですよ )
多分、鬱っぽくなる時っていうのは、自分をよろこばせることを怠っている時なんでしょうね。疲れちゃって、それどころじゃないっていうのもあるんだけど、やっぱり自分がほっこり幸せな気分になれないと、「何のために生きてるのかな」って思っちゃいますもんね。時には、誰のためでもなく、自分のためだけに何かをしてみることって大事なんだ。
自分へのいたわり、忘れないようにします (時には億劫に思えても)