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波猫まち子の日記

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Mの怪我

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Mが怪我をした。かなりの大怪我だ。昨日、レッスン日を木曜から替えてもらって(Nutcracker、クルミ割り人形のリハーサルと重なるので)、乗馬に連れて行った。実は、朝熱っぽかったので学校は休ませていた。ここ数日お腹の調子が悪く、学校にいる間もちょくちょく保健室に行っている様子なので、今週末はNutcrackerの本番だし、と思って大事を取らせたのだ。でも、熱は下がったようだし吐いてもいない。ご飯も食べるし、お菓子作りなんかもしていたので、乗馬は行かせることにした(高いレッスン代を払っているので、休ませるわけにはいかないというのが本音だけど)。

大好きな乗馬なので、特に嫌がる様子はなった。いつものように、レッスン中は車の中で寛いでいたら・・・アシスタントのAが、「Mが落馬して指を切ったから見に来て欲しい」と言う。その口ぶりからは大した怪我ではないと思ったのだけど・・・行ってみると、指をタオルで巻かれたMが、コーチに抱きつきながら「スティッチはしたくない~~~!!!」と泣き叫んでいる。錯乱状態なので、怪我の状態を見せてくれない。Mが信頼するコーチが必死になってなだめ、看護婦だという女性が居合わせてくれたのも幸い、やっとタオルを外してもらって傷を見たら、血の気が失せた。尋常じゃない傷だ。右手の人差し指がぐちゃりと開いている。骨まで見えそうだ(実際、見えていた)。その後、落ち着いてからMに聞くと、馬(ポニーだった)が突然後ろ脚を蹴り上げたので落馬し、その直後に踏みつけられたのだと言う。

看護婦の女性にガーゼをしてもらい、「Hもいるし、一緒に行かなくて大丈夫?」と最後まで心配してくれたコーチとアシスタントに「大丈夫、大丈夫」と丁寧にお断りし、一番近くのUrgent Care(病院ではなく、クリニックのような場所。緊急処置をしてくれる)に向かった。実は今、保険が切れているので(来年1月から適応になる)、コストを先に考えてしまったのだ。Mの非協力的な態度(大泣き)と傷の深さを見て、「骨が折れている可能性があるので、X-rayが必要。彼女の状態では処置に麻酔も必要になるから、ここでは無理。ここでX-rayを撮っても良いけど、どうせだったらちゃんと病院のERに行った方が、支払いも二度発生しなくて良いのでは」と、20分ほどのところにある、Scripps La JollaのERを勧めてくれた(コーチたちが勧めてくれたのもここ)。

ここのERはキレイで、職員もとても親切。保険が今切れている、と言うとMedi-Cal(カリフォルニアの低所得者を対象とした医療費援助プログラム)の申請をしてくれて、全部カバーしてくれることとなった(涙) 5時半くらいにチェックインして、ここに3時間ほどいた。馬に踏まれたため、傷口はかなり汚れているので、丁寧に洗ってもらう。痛み止めにモルヒネを打ってもらったので大分リラックスしたMは、傷口をしげしげと眺める余裕もでき、「マミィ、このぴくぴく動いているのは何?」骨だけじゃなく、動脈(もしくは静脈)まで見える始末。私はそこまで直視できなかったけど、証拠写真(?)として、何枚か撮り夫やコーチに送る。みんな、「ヒエーーーーーーー!」だ。

傷口が、Clean Cut(キレイに真っすぐ切れている)ではなく、Broken Cut(つまり、ぐちゃぐちゃ)な上、細かい汚れまで取り除く必要があるため、手術が必要。で、麻酔などをするのに、彼女の年齢では小児科に行かなくてはならない、とのことで、小児科では腕の良い先生がいることで有名なRady Children's Hospitalにトランスファーすることに。そこで夫とNと合流。でも、結局付き添えるのは片親だけ、と言われたので夫は子供二人を連れて家に帰る。でもMは二人が来てくれたことで、少しは励みになったんじゃないかと思う。

痛みはだいぶラクになったものの、Mが事故直後からずっーと言い続けていたのが「怖い、怖い」。手術(縫合、スティッチ)が怖いらしい。実際は、麻酔をかけるのだから痛みは感じないよ、と何度言っても経験したことがないから分からない。この会話を、次の日の朝一番に行った手術の直前まで続けることになる。外科医や神経科医の判断で、傷の複雑さから言って、夜中の非番の医師が行うよりも、朝一で頭がフレッシュな医師が100%集中して行える方が良い、とのことで(そこまで緊急を要してなかったこともあった)、その晩はMと病院に泊まり(病室に移されたのは真夜中を回った後)、翌朝8時に手術は行われた。

看護婦やドクターの説明はとっても丁寧でわかりやすく、Mへの気遣いも素晴らしく、彼女はそんなに不安がることなく手術に向かえたと思う。麻酔から目が覚めて再会した時は、アイスキャンディーを片手にご機嫌であったので一安心。自分で選んだパープル色のギブスがかなり気に入ったよう ドクターの説明では、動脈の一部が破損されていたけど、指の動脈は1本ではないのでそれほど心配することはない、とのこと。ヒビが入っていた部分には固定するためにピンが入れられた(後で取り除く)。でも、複雑に切れた指を元通りに縫合する手術はかなり細かい作業で、Microsurgeon(顕微鏡手術師)とやらの助けも必要だったと。治った後も、傷跡がかなり残るし、普通に動かせるようになるまでは数ヶ月のリハビリをしなくてはならないそうだ。

今回の事故では、私に責任あるような気がしてならない レッスン日を変更したこと(忙しい今週でなくても、休みに入った来週に2回行くことも出来たはず)、本調子じゃないのに連れて行ってしまったこと・・・(本人も100%集中できてなかった、馬の尻を強く叩きすぎたのかも、と言っていた)。そして何より、乗馬が危険なスポーツであることを私自身がきちんと理解していなかったこと・・・Mはもう4年も経験があるにも関わらず。

当然、Nutcrackerには出られなくなってしまった。口では「出たかったのに・・・」と言っているが、もう3年目でなのでマンネリしていたのか(やるかどうか決める時、躊躇していたし)それほど落胆しているように見えないのは気のせいか・・・。金土の本番に加え、今週は夜遅くまでのリハが2回、学校の生徒向けの発表も入っていたのが、すべてキャンセル。行けないはずであった、仲良しの友だちの誕生日会に行けると喜んでいるから単純だ。

しかし、大変さはここで終わらなかった。
極端に薬の味が苦手(頭痛鎮静剤なども一切飲まない)なのと、錠剤を呑み込むことが「怖い」Mは、朝夜2回飲まなくてはならない抗生物質を飲みたがらず、バトル、バトル、バトル・・・こっちの方がよっぽど大変(?)で、すっかり神経をやられている夫と私なのであった

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