私は大抵いつもちょっと不安なのだけど(苦笑)、ここのところ、楽しいのだけど毎日があっという間に過ぎて行く不安、今気付いたら43歳ということは、次に気付いた時はあっという間に80歳ってことにもなりかねないのではないか…という不安に度々襲われています。
私の周りには、74歳の母を始め「死ぬことは怖くない」と言う人が結構いるのですが、はっきり言って私は怖いです(苦笑)。今年の8月に愛犬に突き飛ばされて脳震盪を起こした時、視界がぼやけ、頭がぼ~~っとしてはっきりと物事を考えられなくなった経験をしました。あんな感じで、意識が正常に働くなる、つまり死んでしまったら死んでいるという自分にさえ気づかない(と思う)、それがなんとなく怖い。
で、不安になった時は寂聴さん(笑)。彼女もすでに94歳。元気にやっておられるのだろうか…とYouTubeで最近の映像を検索してみると、ありました。60歳も年下の若くて美人の秘書さんがいるらしく、大病後もリハビリなどで頑張って体力を取り戻して執筆を再開し、今でもお肉を食べたりお酒を飲んでいるみたい。彼女が出家したのは50歳を過ぎてから。そして94歳の今も精力的に活動されている。それを思ったら、私の人生などまだまだひよっこなのだと気づかされました。
死ぬことがなんで怖いかっていうと、一人になる(繰り返すけど、そのことさえ気づかないのだろうけど)ってことなんだと思う。今周りにいる愛すべき存在である子供、夫、親、姉弟、そして友人たち、そのすべてが無くなってしまうという恐怖。それなんです、私は…。昔の中国の皇帝が、自分のお墓に生きていた時に周りにあった人や動物、物をそっくりそのまま作らせて一緒に埋葬した気持ちが何となくわかる。私もできればそうしたいくらい(笑)。
でも、できることなら私も死ぬことが怖くなくなりたい。これまで生きてきた43年間と、同じだけの時間がこれからも過ぎて行くのだ。それを早く感じるか、ゆっくりと感じるかは私次第なのだ。できるならたくさん笑って、たくさんの人と心を通わせて、幸せに暮らしたいと思う。
寂聴さんの言葉を聞くといつも安心する。いつか寂庵に行ってみたいと思うけれど、遠くからでも彼女の言葉や行動から、人生をちょっとラクに生きるコツをこれからも学んでいきたいと思う。
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