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波猫まち子の日記

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Maren’s 13th Birthday RV Trip to Northern California : Day 2

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モーターホームの最後尾にあるク... モーターホームの最後尾にあるクィーンサイズのベッド。こんなふうに朝ベッドの中でおしゃべりできるのもRVトリップならでは。 モロベイにあるモロロック。 モロベイにあるモロロック。 Maren’s 13th Bi...
次の日の朝。モーターホームに付いていたKeurig(キューリグ)のコーヒーマシンでコーヒーを飲むのを楽しみにしていたのだけど、置いてあったパックがダンキンドーナツのコーヒーしかなくてガッカリ(涙)。気を利かせて自分たち好みのコーヒーパックを買っておけばよかった(ダンキンドーナツのコーヒーが好きの方はごめんなさい)。気を取り直して朝ごはんの準備。昨日と同じ鉄のフライパンで今朝はベーグルを焼く。ガールズの一人はまたクロワッサンにチョコレートを挟んで食べている(苦笑)。ニールの友達が「自分で焼きますよ」と申し出てくれ、「お、なかなか良い子ではないか」と嬉しくなる。食後、モーターホームの外に出ると青空が広がり、空気が澄んでいて何とも気持ち良い。昨日は暗くて見られなかった、美しい丘陵地帯が周囲に広がっています。「ママ、いつ出る?ちょっとそこの山までハイキングしてきても良い?」とニールたち。どうぞどうぞ、と行かせる。ガールズは持ってきたバレーボールで遊び始める。ブルースはここの若いラブラドール2匹とすっかり打ち解け、もうここにずっと居たいと言わんばかりに寛いでいます。私はコーヒーを片手にブルースを連れて周囲を散歩。日本を思い出させるピンク色の梅の花が満開です。友人夫婦は、大学卒業後にテリーよりも一足先に日本に住んでいたことがあるのです。馬小屋と納屋をのぞいてみる。こうやってハーパーを置いて一人で行動できるなんて、実に軽やか。鮮やかな緑色の大地の新鮮な空気をたっぷりと吸い込みました。

「ママ、バスケットボールしようよ!」とメレンに誘われ、ずいぶん久しぶりにやってみることにした。私が唯一夢中になったスポーツがバスケットボール。しかも中学に上がるまでだけど(苦笑)大好きなスポーツでした。そこへニールたちも加わり、ゲームをすることに。こんな経験は滅多にないのでとっても楽しかった。何度かシュートもちゃんと決めたぜ(ガッツポーズ)。

友人に心からお礼を述べ、サンディエゴに来るときは必ず寄るようにと告げ、一路北へと向かいました。途中、そこから30分くらいの所にあるモロベイに立ち寄りました。ここは沖合から見える大きな岩(モロロックと呼ばれる古代火山の栓岩)が象徴的なベイで、一度寄ってみたかったのです(実は私、以前カリフォルニア観光局の翻訳の仕事を担当していたので、観光地の知識だけはいっぱいあるの)。期待していたより、だいぶひなびた感じの入江だったけど(苦笑)、モロロックが見える場所にモーターホームを停めてランチタイム。クロワッサンか田舎パンに好みでマヨネーズを塗り、ターキー、トマト、レタス、チーズを挟んだサンドイッチ。食後、モロロックをもっと近くから見たくて岸辺まで歩き、太い松の木の根っこに腰かけて友人宅の庭から盗んだオレンジを食べながら眺めました。

さて、いよいよ次の目的地、モントレーの近郊にある美しい海岸都市、カーメル・バイ・ザ・シーを目指します。走行距離は約140マイル(約230キロ、2時間半)のドライブです。本当なら美しい海岸線で知られるビッグサーに寄りたかったのだけれど、なんと崖崩れで通行止めになっていたのです。ワイナリーやチェリー畑が広がるのんびりとした内陸部を走り抜け、途中、「僕の食べたいものが何もない」と文句を言うテリーのためにスーパーに立ち寄る。Vonsのように立派なSmart & Finalに入り、どうせなら今晩のバーベキューの材料も買うことにする。夫は何を買うのかと思ったら、シリアル(シナモントーストクランチ)、ベーコン入りグダチーズ(Aged グダチーズは持ってきたのに)、triscuit(クラッカー)、ソーダ類(コーラ、スプライト、ルートビール)等。シナモンロールもカートに入れようとするから、「持ってきたから」と言って戻す。バーべキュー用の木炭、そして薪も買いました。買い出しに行ったのは私とテリーとハーパーだけで、大きい子たちはモーターホームに残っていました。移動中はだいたいボーイズは後方にある2段ベッドで静かに過ごし、ガールズは前方でキャッキャしているという感じだったのだけど、夫はニールがグループに入ろうとせず孤立しているみたいなのが気に入らず(まあボーイズ二人はガールズに比べてずっとおとなしいっていうのもあるのだけど)、それまでも折に触れて「グループに加われ、何か貢献しろ」というようなことを彼に言っていました。恐らく、旧友宅を訪れたこともあり、息子の良いところを見せたかったというのもあるのだと思います。買ってきた薪や木炭、ソーダ類を運べとニールに命じます。でも、積極的に動こうとしない彼に少しずつイライラを募らせている様子。そしてこれは後に爆発することになります。

内陸部の単調な景色に飽きてきた頃、ようやくモントレーの美しい海岸線が見えてきました。カーメルは、ちょうど7年前にモーターホームに住んでいた時に訪れた街で、その美しいビーチや住宅街、ダウンタウンの可愛らしさにすっかり魅せられた私たちです。運良くビーチ近くにRVを停め、ロングドライブで疲れた子供たちはノロノロと外に出る準備をします。さっきスーパーで買った薪3束が邪魔だったので、夫がニールにモーターホームの外のコンパートメントに移すように言いました。でも、またもや彼は能率的に動かず、彼の友達の方が手伝っているのを見て、「さっきからグループに貢献しろって言っているだろ!」と強めに叱ると、それまでおとなしくしていたニールが「みんなの前で恥かかせなくてもいいだろっ」と初めて声を発し、持っていたモーターホームの鍵をテリーに投げつけたのです。私は少し離れた場所から見ていたのでどれくらいの勢いで投げたのかはわからないのだけど、それを受けた夫はカッとなり、ニールの胸ぐらを掴んで「お前、ちょっと来い!」とモーターホームの中に押し入れて扉をバタン!と閉めたので、彼をキレさせるだけの威力はあったのだと思います。その一連の行動に思わず、「テリー!」と叫び、彼らが出てきた時には「みんなの前で怒られたらニールだって嫌なはず」と言うと、「お前は何もわかってない!もう限界だ、オレは帰る!」などと言い出す。(帰れるわけないじゃんか、バー〇)と内心毒づく私。「あ~あ、やっぱりこういうことになるのか」とがっかりしながらも、とりあえずビーチに向かう。さすがにビーチ続きで感動も薄れてきたっていうのと、さっきのことで気落ちしていたせいもあって、ガールズを連れてさっさとモーターホームに戻ると、テリーがここには停めちゃいけないと言われたから移動しなくてはならないと言う。ボーイズも早く呼び戻せ!と言われたけど、電話すると彼らはギター片手にすでに寛いでいるみたいなので、私たちは先にRVパークに向かい、Uberで戻ってこさせることにした。少し距離を置いた方が良いとも思った。

Carmel-by-the-River(笑)という名のRVパークは、その名の通りカーメルから少し内陸に入った谷間にあり、緑に囲まれてこじんまりとした良い感じのパークでした。今回3つのRVパークに滞在して初めて知ったのだけど、RVパークっていうのはキャンプ場と違って、各サイトにバーベキューグリルやファイアーピットが付いていないんですね(まあ、RVにキッチンが付いているので当然といえば当然なのですが)。外でバーベキューをしたりボンファイヤーをするのを当たり前のように楽しみにしていたので、これは誤算でした。カーメルのRVパークは、唯一バーベキューグリルが付いていたのでラッキーだった。ここには予想外に清潔なシャワーもあって、ガールズはRV内を少し掃除した後、早速シャワーを浴びに行きました。私は外にテーブルとイスをセッティングして白ワイン飲みながら読書を少し。少しだけ横になったテリーを起こし(放っておくとずっと寝ちゃうから)、木炭でバーベキューの火を起こしてもらいました。

トウモロコシは時間がかかるから先にレンジでチンしようか?と夫に聞いたけど、大丈夫というので生のままバターと塩コショウでアルミファイルで包み火に載せる。テリーのアイデアで買った冷凍の大きなエビ(すでに茹でてある)を解凍し、さっと炙ってガーリックバターにディップしたものは大好評でした(ガールズの一人、エビ嫌いだった子を除いて)。暗くなってから無事にボーイズがUberで戻ってきました。今夜はバーベキューをすると伝えるのをうっかり忘れていたので、ピザを食べてきてしまったみたいだけど、まだ少し食べられるようで良かった。そして骨付きステーキを載せたところでテリーはリタイヤ。「後はよろしく~」と奥の寝室に入ってしまった。え~バーベキューの焼き加減ってわかんないんだけど…と不安そうにグリルのそばに立っていると、ニールが「ステーキの焼き加減見てるの?」とやってくる。「そう、本当に見てるだけね。責任は持てないよ(苦笑)。」幸い、ウェルダンが好みな子(さっきのエビ嫌いと同じ子です)がいたこともあり、結局少々焼き過ぎたけど問題はなかったよう。今回の旅で忘れたもののひとつがランタン。なぜかモーターホームに付いているだろうと高をくくっていたのです。小さいランタンが2つあったけど、1つは壊れていて、もう1つは点くけど大して明るくない。暗がりの中、小さなピックニックテーブルにティーンエージャー5人とハーパーがひしめき合って座る。焼き過ぎたステーキにモーターホームの中のコンロで作ったライスパスタを添えて食べ始めたのだけど、やっぱりトウモロコシは芯まで焼けていない(涙)。トウモロコシはグリルに戻し、その横でアスパラガスを焼く。ようやくトウモロコシは焼けたけど、大して甘くないという残念な結果に(ははは)。

その夜、ボーイズは持参したテントで寝ることにした。モーターホームですっかり体力を消耗したブルース(テリーが「死んじゃうんじゃないか?」って心配したほど)は中には入ろうとしないけど、テントには素直に入って行きました。しばらくして、テントから二人が静かにギターをかき鳴らす音が聞こえてきました。

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