20220204 編み物
Feb
3
初めて靴下を編んでいる。数週間かかって片方出来た。
ちょっとずつだし、上手くもないけど、とても楽しい。
ちょっと時間が空くときのお楽しみ。
コロナ感染者が一番少なかったころに一度帰省したときに、
父が私に、自分の着ているのを指して
「このカーディガン誰が編んだと思う?」
と聞いてきた。
「お母さんでしょう?」
と私。
「そうなんだよ。これすごく暖かくていいんだ」
という父。
「お父さんが暖かいって言ってくれるのが一番嬉しい」
と後ろから自慢げに言う母。
え~~お母さん幸せな女だねえ…と思った。
イイ女でもあるな…と思ったり。
あの毛糸は1玉3千円以上すると思う。
男物のカーディガンだから、10玉じゃ足りないだろう。
それぐらいの出費してもそれ以上の価値を生み出せることに、とっても感心しちゃう。
私だと既成のカーディガン買ってきた方が良くなっちゃう。ほとんどの人がそうだろう。
でも実は何年も前に編んで、やはり父が着ていたものだそうだ。
すりきれていた部分があったので、ほどいてその部分をよけ、
毛糸を買い足してデザインを変えて編み直したという。
すごい。
そんなことできる人、この世にどれくらいいる?
少なくとも私は身の回りで母くらいしか思い浮かばない。
それで、なんとなく、編み物がしたくなった。
幸せな女になりたくて。笑
でもねえ。
母が編み物が上手なのは、努力も才能もあるけれど、
父が働いていた間に編み物教室に通ったからでもあるんだよ。
母は別ジャンルのお教室を開く側でもあったから、
ご近所のお教室に顔を出すことは母にとっては営業みたいな面もあったとは思うけど。
それでも、私の世代だと考えられない、と感じる。
夫が仕事してる間、夫の稼いだお金で習い事に通うということが。
もちろん母の世代や周りだと普通だったはず。
他にも同様の人が通っていたのだから。
それが羨ましいのかというと、そういうわけでもない。
私は私で仕事出来ているんだし、それで楽しく幸せ。
でも、好きな人のためにカーディガン編んであげられる幸せはない。
そういう幸せは、上の世代のものなのだ、と思った。
それにしても私が子供のころは喧嘩ばかりしていて、
母はいつも父のこと批判してばかりいたのに、
父の定年後こういう夫婦になるなんて。
母は父が定年してから嬉しそうに見える。
やっぱり母は幸せな女だな。
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Posted at 2022-02-04 16:53
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Posted at 2022-02-04 18:48
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