週末、近所の子供がバスケットボールの練習をしていることがある。
バスケットボールは、アスファルトやコンクリートの地面に、ばこん、ばこん、とてもよく響く。
早朝だったりすることもあって、けっこう「う、うるさいなあ…」と思ってしまう。
ある日、私は窓からそっと見てみた。
中学生だと思う、女の子だった。
私は一瞬で許してしまった。うるさくてむっとした気持ちはなくなってしまった。
なんだかとてもどんくさそうだったのだ。
あれは決して上手な方ではない。
たぶんクラスで足を引っ張る方だ。
足を引っ張るのが辛くて練習しているのだ。
だから妙にひとけのない時間にばかりやっているのだ。
垢ぬけない感じの眼鏡の女の子に共感してしまった。
私もそっち側だったからさ。いいよ、がんばりなよ。と思ってしまった。
でも夫は違うらしい。
あそこの家はマナーがなっていない、感じの悪い一家だから、許せないんだそうだ。
あの子がバスケットボールをしていると、私に怒りをぶつけてくる。
辟易。
絵が得意でいいですねーって、美容師に適当なコメントをもらったことがある。
彼女はいつもスポーツチームに入っている、練習に明け暮れた子供時代だったという。
「絵なんてね、いくら下手でも人に迷惑かけないもの。
体育で同じチームの子に迷惑かける苦しみは、味わったことないでしょう?」
私がそう言うと、彼女はしばらく考えて。
「そうですね。下手な子と組まされると舌打ちしたりする方でした…」
と、最高に正直な告白を受けてしまった。笑
こういう時、変にフォローのために嘘言われるより正直な方が嬉しいものだなあ。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account