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もの言う牧師のエッセー 第136話 再投稿       

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もの言う牧師のエッセー 第136話 再投稿       
「 チャンピヨン 」  

  ビートルズが初来日して日本中が興奮の真っ只中にあった1966年6月30日に、静岡県で起こった強盗殺人放火事件で死刑が確定し48年にわたって拘置されていた袴田巌さんが、静岡地裁による再審開始と死刑の執行停止によりついに釈放された。

30年前に獄中で洗礼を受けクリスチャンとなった彼ではあったが、その後も彼の受難は続き、「世界で最も長く収監されている死刑囚」としてギネス世界記録に認定されたほどである。彼の姉の秀子さんを筆頭に、キリスト教会関係者や、日本弁護士連合会など、彼を支援した人たちは多い。しかし中でもボクサーたちによるそれは特筆ものだ。

「ボクサー崩れの犯行」。フェザー級6位で 29戦16勝1KOの記録を持つ元プロボクサーの袴田さんに向けられた偏見である。だが、「 ボクサーに人は殺せない」と、元ファイティング原田の 原田政彦氏らボクシング関係者の大勢の有志らが90年代初めに支援表明、国を相手の闘いを続けて来た。再審請求が却下され無力感が広がり、活動が停滞した時期も当然あった。それでも彼らは拳を下ろさず闘い続けた。

そして今年1月WBC(世界ボクシング評議会)は袴田さんに対し、48年にわたる死刑の恐怖と苦難を耐え抜いた功労により、やはり殺人事件の犯人とされ19年の獄中生活後に無罪となった米国人元ボクサー、ルービン・カーター氏以来2例目となる名誉王座を認定し、釈放された暁にはチャンピオンベルトを授けることを決定。釈放後の5月19日、多くの現役チャンプらが見守る中、後楽園ホールでついに彼はチャンピョンベルト身に着けたのだった。 
拷問や飢えなど壮絶なクリスチャン人生を送ったパウロは聖書の中で、
  
「闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。ですから、私は決勝点がどこかわからないような走り方はしていません。空を打つような拳闘もしてはいません。」
             1コリント人への手紙9章25-26節 

と言っている。 「クリスチャンのくせに」。私のような何のとりえもない無力なクリスチャンにしばしば発せられる言葉である。「それでもお前はクリスチャンか!」と言う世間のあざけりに対し何も言えなくなることもある。だが、クリスチャンは拳を下ろすことなく進む。なぜなら、天において救い主キリストに会う日に “朽ちない冠“ であるチャンピョンベルトを、王(チャンピョン)である彼から頂くためにである。袴田さんのガッツポーズを見て、思わず拳を握りしめ、最後まで闘い抜く決意を新たにした。          2014-5-21 

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