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もの言う牧師のエッセー 再投稿 

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もの言う牧師のエッセー 再投稿...
もの言う牧師のエッセー 再投稿 
第241話「18歳選挙権 」
 
  
   夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上へと引き下げられることにより、約240万人が新たに有権者に加わるが、全有権者のうち2%程度にすぎない。しかしこれをきっかけに若年層の選挙への関心が高まり、低迷してきた投票率の底上げを政府は期待しているのだろう。何せ2014年衆院選では投票率の最も高い60代が68.28%で、20代は32.58%という体たらくだ。


選挙権年齢の変更は1945年の女性参政権以来70年ぶりだが、そうなった背景には、約9割の国・地域が18歳までに選挙権を与えている世界の大勢があり、もっと掘り下げて考えてみれば、いま日本が直面し各国共通の悩みでもある少子高齢化問題と、それに伴い政策決定に高齢者の意見が反映されやすい“シルバー民主主義”が社会保障重視の傾向を促し、厳しい財政事情のなか社会保障費が膨らみ続ける負のスパイラルが透けて見える。いっぽう、NHKの調査によると、新有権者の5割が政治に関心を持ち、6割が投票に行くと答えている。 日本政治にとって転換点となるかも知れない。


聖書の中で最も古いヨブ記には、あれやこれやと不毛の議論に明け暮れる四人の長老たちを一喝した若年者エリフの姿が描かれる。


「すると、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフが怒りを燃やした。彼がヨブに向かって怒りを燃やしたのは、ヨブが神よりもむしろ自分自身を義としたからである。彼はまた、その三人の友に向かっても怒りを燃やした。彼らがヨブを罪ある者としながら、言い返すことができなかったからである。エリフはヨブに語りかけようと待っていた。彼らが自分よりも年長だったからである。しかし、エリフは三人の者の口に答えがないのを見て、怒りを燃やした。ブズ人、バラクエルの子エリフは答えて言った。私は若く、あなたがたは年寄りだ。だから、わきに控えて、遠慮し、あなたがたに私の意見を述べなかった。私は思った。『日を重ねた者が語り、年の多い者が知恵を教える。』と。しかし、人の中には確かに霊がある。全能者の息が人に悟りを与える。年長者が知恵深いわけではない。老人が道理をわきまえるわけでもない。だから、私は言う。 『私の言うことを聞いてくれ。私も、また私の意見を述べよう。』今まで私はあなたがたの言うことに期待し、あなたがたの言い分を調べ上げるまで、あなたがたの意見に耳を傾けていた。」
ヨブ記32章1-11節。 


何と自信に満ち満ちた物言いだろうか。しかし彼がここまで30章にわたり忍耐し、分析し、待ち続けてきたことも見逃せない。まさに彼は“誰が正しいかではなく何が正しいか“を示したのだった。


とは言え日本人は物事を良くする為の討論が苦手だ。それで事案を”お上”に丸投げして後になって後悔することも少なくない。いっぽうで、実りある討論とは、お互いが神に造られた者どうしであることを認識し、尊重し合うことから始まる。神を抜きにした議論は単なるエゴのぶつかり合いに等しい。18歳で投票が出来、政治に興味を持つ若者たちを見て、彼らがまず神を信じ、日本の将来を立派に切り開いてほしいという思いを強くした。
2016-7-1

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