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もの言う牧師のエッセー 再投稿

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第343話「 素晴らしき女性機長 」
 
  4月17日、ニューヨークからダラスへ向かっていた米サウスウエスト航空1380便の左エンジンが突然爆発、窓が割れ乗客の女性の体の一部が機外に吸い出された。同機の女性機長タミー・ジョー・シュルツ氏は冷静沈着に救急隊の出動を要請し、管制官に対し同機の一部が損失したことを伝えながら無事に緊急着陸に成功。自ら機内の通路に立って乗客を送り出す姿に「本物のアメリカン・ヒーローだ」と賛辞が溢れ、乗客も彼女の高い技術と落ち着いた態度を称賛した。
 
また、今回の事故を通してシュルツ氏の驚くべき経歴も明らかになった。実は彼女は元アメリカ海軍の戦闘機パイロットで、アメリカ海軍初の女性戦闘機パイロットの1人であり、女性初のF/A-18ホーネットのパイロットの1人と報じられた。83年に大学を卒業後、空軍は彼女がパイロットになることを認めなかったため、海軍に入隊し航空士官候補生学校への入学を申請した。認められるまでに1年かかり、最終的にフロリダ州ペンサコラにある学校に入学、その後テキサス州にある訓練飛行隊に配属され、T-2訓練機の教官となった。しかし女性ゆえにハードルが高く、戦闘飛行隊への配属はなかなか許可されず、カリフォルニア州リモワ海軍基地の第34電子攻撃飛行隊での支援的な役割に就いた。
 
それでも「女性でも高い資質を持っていれば、きちんと認めてくれる」と研鑽を積み、まずA-7コルセアIIに乗り、ついにF/A-18ホーネットのパイロットとなり、空母への着艦も経験し、少佐まで昇進した。その間も多くのハードルがあったそうだが、「最初から様々な困難は覚悟していた」。多くの人々が彼女に賛辞を送る中、義理の兄弟は「彼女は素晴らしい女性で、とても聡明。とても思いやりがあり、多くの人に気を配ることが出来る人 」。
 
聖書中で“ビジネスの書“としても知られ、今から3000年前に書かれた箴言の31章には”スーパー良妻賢母”が登場する。家庭を守るのみならず、土地を管理し、モノを企画デザインし、流通を構築し、ビジネスを成功させる優秀な女性だ。そして
 
「 その子たちは立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、
 夫も彼女をほめたたえて言う。
 『しっかりしたことをする女は多いけれど、
  あなたはそのすべてにまさっている。』と。」
       箴言31章28-29節。
 
聖書には、イエスを信じる者は“キリストの花嫁“であると記されている。ハードルを恨み嘆くのではなく、困難を覚悟し、明日の成功を信じ、強く生きて実を結ぶ。それがイエスに褒められる信仰者の道である。              
2018-7-6

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