２つの死：天国へ行ってしまったバク君

Mar

今年２月まで１年以上にわたり連日残業だった私ですが、まさにその仕事が途切れるのを待つように、2月末日、小さな命が旅立ちました。

私の命ともいえる存在だった老犬、バク君。子どものいない私に、偽物母親の時間を与えてくれたバク君。

さて、雛が死んで空っぽになってしまった巣を眺めて親鳥は何を思いましょう。もともと巣の中には何もなかったのかもしれません。いやそんなことを考えたらバク君の犬生まで否定することになりますね。

元気を出さなきゃと思っても、家はがらんとして静かで、「もういないんだ！」という言葉が頭痛のように頭に響きます。

そういえば昔英語の授業で、クローンをテーマにした会話練習をしたことがありました。「亡くなったペットをクローンで再生させることの是非」。あの時は「クローンは解決法ではない。決して同じ犬だとは言えないから」と意気揚々と言った人間が、今はクローンででも会いたい！と泣きながら訴えます。

少しずつ、少しずつ受け止めていくしかありません。そんな時、もう一つの死がありました。

3/22「２つの死：命の時間を決める悲しみ」https://jp.bloguru.com/RuCommunications/434952/2022-03-22

11/29「怒れる老犬バク君と私」https://jp.bloguru.com/RuCommunications/423475

#ペットロス #犬の死

Commented by nikkinico
Posted at 2022-03-21 16:04

「亡くなったペットをクローンで再生させることの是非」
すごく考えさせられますね・・・私も随分前に愛犬とお別れをしましたが、未だに犬を飼える気がしません。
クローンでもやっぱり同じではなく、どちらかと言うと、同じであって欲しくないという気持ちがあります。
あの子との思い出はあの子とだけ。例え似てても違うって思いが大きいかと私は思います。

バク君のご冥福をお祈りいたします。

Commented by アメリカ在住ライター／猪股るー
Posted at 2022-03-21 18:51

コメントをありがとうございます。ペットを同じように亡くされた方が話しかけてくれたらなあ…と思いながら書きました。今は亡くしたばかりで「どこにいるのか」「どうやったら会えるのか」など、答えのないことをぐるぐる考えては行き詰っていますが、「あの子との思い出はあの子とだけ」（涙）。本当にそうですね。唯一無二ですね。

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By アメリカ在住ライター／猪股るー

広告代理店のコピーライターを経て、旅の情報誌『三都物語』や『るるぶ』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に『愛する日本の孫たちへ』（桜の花出版）、韓国で発売された『チョロムンイルボノロマルハジャ（今時の日本語で話そう）』（サラミン出版）などがある。現在はアメリカ在住。広告＆翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。www.rucommunications.com