ジムで記念撮影(私は左端)
人生であまりにも引っ越しの多い私…生まれてこの方、東京→愛知→広島→福岡→韓国→沖縄→アメリカと移動を続けているだけでなく、アメリカ国内だけでも既に7回引っ越しました。
自業自得ですが、大人になってからの引っ越しは寂しいものです。毎日会うクラスメートがいるわけでもないので、なかなか友達ができません。
でも、ゆく先々で勇気ある人が私に話しかけてくれたおかげで救われてきました。
韓国では下宿の隣の部屋に住んでいたキョンハ(女性)が「ノ、イゴモゴッレ?(ねえ、これ食べる?」と食べ物を差し出してくれて、そこから毎日一つの布団にもぐってゴロゴロする仲に(オンドル床に布団を置くと炬燵のようになる)。
沖縄では家の前に住んでいた裕子さんが「私、そこに住んでいるのよ、裕子です。石原裕次郎の"裕”よ」と話しかけてくれて、これまた裕子さんの家に入りびたる仲に。
アメリカで最初に住んだオクスナードでも、メキシコ人のイザベルがいきなり英語学校の授業中に何の脈絡もなく「Do you like dance?」と聞いてくれたのがきっかけで、以降、年がら年中一緒に飲み歩くように(笑)。
また、オクスナードではサルサダンスの趣味を通じて、一生涯の親友、サチさんとも出会えました。サチさんもサルサバーでたまたま会った後、見ず知らずの状態で急に長話の電話をもらって(サチさんがまるで20年来の友人のように話してくれるのを、私はくすぐったいような幸せな気持ちで聞いていた)、そこから毎週末、2人で南カリフォルニアのあらゆる踊り場へ出かけることに。
でも、ラスベガス。引っ越すやいなやコロナ禍になったというのもあり、4年経っても友達はできず…。
それが先月、ジムのズンバクラスでインストラクターさんが来るのをぼけっと立って待っていると、隣に立っていた年配女性から話しかけられました。「あなた、●●と××通りの近くに住んでいる?」。(え!?)まさにそこは私の家の通り。「はい…」。すると女性は「カープールして一緒にジムに来ない?」。聞いてみると彼女は今年リタイヤして、運転免許も返納してしまい、ジムまで来る足がないそうです。通りはたまたまビンゴだったとのこと。
孤独な私は「Sure!(いいですよ!)」。その心は映画『万引き家族』のおばあちゃんです。利用されてもいい、誰かにいてほしい…。
でも彼女――メイさん――は私を利用するような人ではありませんでした。1回につき10ドル払いたいとお金を出そうとします。それがだめなら「うちでコーヒーを飲んでいらっしゃい!」「お寿司のランチに行きましょう(そしてお金を出そうとする)」。
私がお金を固辞したために、メイさんがお礼に奮闘し、その結果、私たちは毎週1~2回、ジムの後、お茶を飲んだり食事をしたりして一緒に過ごすようになりました。
薔薇が咲いた、薔薇が咲いた、真っ赤な薔薇が。寂しかった僕の庭に薔薇が咲いた――私はそんな気分です。
私に話しかけてくれる全ての人に、ありがとう。
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Posted at 2022-12-07 14:04
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Posted at 2022-12-08 11:25
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