妊婦さんの食生活~体重コントロール~ 妊娠中の体重増加は平均11kgと言われています。赤ちゃんや胎盤、羊水を含む子宮と母体の血液量や細胞外液(体にたまる水分)、母体脂肪などが主なものです。
お母さんの体は赤ちゃんに栄養を与えて、出産に備えるために脂肪がつきやすくなっています。
妊娠中に体重が増えすぎてしまうとお母さんの合併症(妊娠高血圧症候群・難産・微弱陣痛など)や赤ちゃんの発育に異常が出やすくなります。食生活の工夫や適度な運動で、お母さんと赤ちゃんにとって安全なお産に臨めるように頑張りましょう。
妊娠中の適正な体重増加の目安は妊娠前のBMI(ボディ・マス・インデックス=肥満度の目安になる数値)によって異なります。
♡標準体型の妊婦さん(BMI:18~24)
→7~10kg
♡肥満傾向の妊婦さん(BMI:24以上)
→5~7kg
♡やせ型の妊婦さん(BMI:18以下)
→10~12kg
<食事のポイント>
目標は1日1,800~2,000Kcalです。
・間食は控えて脂質と糖質を減らすこと。
・ただし、極端な制限はよくありません。3食きちんと食べましょう。
・食事が不規則にならないようにしましょう。
・おなかすいているときは早食いになりがちです。
1口を30回噛むように、ゆっくり食べるのがポイント。
<妊娠中の運動について>
妊娠中の運動は体重のコントロールに加えて分娩時間の短縮や小さめの赤ちゃんが安産傾向になったり、マタニティライフを楽しく過ごすメンタル面での効果も期待できます。
ウォーキングやマタニティヨガなどの有酸素運動を妊娠15~16週頃から週2~3回、60分ほど行うのも良いでしょう。
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