妊娠高血圧症候群のお話
Jan
30
<主な症状とはじまりのめやすは?>
➀高血圧
・最高血圧140mm/Hg以上、最低血圧90mm/Hg以上
・頭痛
・目がくらむ
・肩こり
・息切れ
・動悸など
②たんぱく尿
・尿検査でたんぱく(+)
腎臓に病変がおこると尿にタンパク質が出てきます。
<妊娠高血圧症候群になりやすい人はどんな人?>
・若年または高年初産婦さん
・子宮が大きくなる異常妊娠(多胎・羊水過多・胞状奇胎など)
・糖尿病、肝臓病がある
・前に妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になった
・高血圧またはご家族に高血圧の人がいる
・アレルギー体質
・肥満
・偏食、塩辛いものが好き
・不摂生など
<母体にはどんな影響がありますか?>
重症になると肺浮腫・子かん・脳卒中や胎盤早期剥離、無繊維原血症で血がとまらないなどの症状を伴い生命にかかわることもあります。
半数近くの方は高血圧やたんぱく尿の後遺症が残ると言われています。
<赤ちゃんにはどんな影響がありますか?>
早産が正常より2倍以上、低体重児の出生率が3~5倍、仮死率は2~6倍と言われています。
子宮内で赤ちゃんの発育が妨げれられるためです。
<予防方法や治療はありますか?>
🍀睡眠・休養を充分にとり過労は避ける。
🍀塩分を控えめに
・塩分の多い食品に注意しましょう。
・食塩は1日8g以下になるようにしましょう。
・味付けは「うす味」を意識してみましょう。
🍀肥満予防
・主食(炭水化物)、砂糖、お菓子類は控えましょう。
果物は糖分が多いので、食べすぎには気を付けましょう。
・油脂類をとりすぎないようにしましょう
(動物性脂肪を控えて植物性の油を適度に使うなどの工夫を)
毎日の生活で工夫することが予防につながります。
もしなってしまっても早期に発見して治療を始めれば治すことができ、症状も軽くおさえることができます。