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高倉健のへの哀悼の終章。。。

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Blog#11

今日から、ラスベガスに3泊滞在です。

ホテルAriaの。サークドソレイユ、「ZARKANA」

なんだかよくわからないタイトルですが、

楽しく鑑賞しました。 

サークドソレイユは、いつも技とアートで、

かなり楽しませてくれますよ。



僕が小学校からファンだった高倉健。

巨星逝く

最後の映画スターと言われ、

永遠に不滅だと思われた俳優の高倉健さんが

急性リンパ種で83歳の生涯の幕を

今月10日に閉じたことは、

すでに皆さんもご存知でしょう。


1955年に東映に入社してから、

59年の俳優人生で出演した作品は205本にのぼり

その功績が称えられ、昨年(2013年)の11月には

文化勲章を受章しましたが、

その時が公の場での最後の姿となりました。



「男の中の男」、「ストイックで寡黙な男」として、

アメリカのジョン・ウェインや

クリント・イーストウッドの日本版男優として、

最後までそのイメージを崩さず日本の映画

ファンにとっては世代を超えた

ヒーローのような男優でした。



僕は子供の頃から、

がらの悪い、映画好きのオカンの影響もあって、

小学校の頃から、親に黙って映画を観に

行ってました。

大阪の南(ミナミ)の

今はアメリカ村がある繁華街にあった中学校に通って

いたこともあり、学校が終ると、

当時よく映画を観に行き、それが、

東映の「ヤクザ」映画と、

東宝の喜劇作品の「駅前シリーズ」、

「社長シリーズ」、

それに「ハナ肇とクレイジー・キャッツ」の作品でした。

東映のヤクザ映画・任侠ものは大好きで、

当時は鶴田浩二と高倉健の二人が

二枚看板の役者でした。

特に、高倉健の「昭和残侠伝」シリーズは、

今でも心に残っており

最後のシーンで相手の組に池部良と二人だけで

殴り込みに行くところは、

子供ながら、興奮・感動をしたのを、

今でも憶えています。映画館を出る時には、

自分がまるでスクリーンの主人公になった思いで、

肩で風を切って歩いたりしたものでした。


1970年代になって、

もはやヤクザ映画や任侠シリーズが廃れ始めると、

「君を憤怒の河を渉れ」(1976年)、

「八甲田山」(1977年)、

「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)、

「駅 STATION」(1981年)、

「海峡」(1982年)、

「南極物語」(1983年)などの

サスペンス・人間ドラマや文芸大作ものの作品に

主演するようになり、

見事に今までの自分の俳優の殻を破り、

次々と日本映画の名作・佳作に主演するようになりました。


1989年には、

ハリウッド映画の名作でリドリー・スコット監督がメガホン

を取り、また松田優作の遺作となった

「ブラック・レイン」でも、

マイケル・ダグラスを相手に寡黙

な日本の刑事を演じて、その存在感を十分に示しました。

1992年には、ハリウッドから再度お声が掛かり、

トム・セレックを主役にして、日本を舞台にした

「ミスター・ベースボール」にも出演し、

寡黙で頑固だが心は温かい日本の

プロ野球チームの監督を演じきりました。



そして、2005年にチェン・カイコーと並んで

中国及びアジアを代表する巨匠監督であ

るチャン・イーモウと一緒に撮りあげたのが

日中合作映画の「単騎、千里を走る」でした。

長年の確執がある民族学者の息子のし残した仕事を、

言葉も喋れず、訳も良く分からないのに、

息子のために中国の僻地に旅立つ父親役を

見事に演じ切りました。

日本での撮影は、チャン・イーモウ監督の

たっての願いで、

高倉健の盟友ともいうべき降旗康男監督はじめ多くの

制作スタッフが集まり、

日本での撮影を撮り終えたようです。

この作品は、「ブラック・レイン」と比べ、

ハリウッド風な派手さなどは無いものの、

高倉健らしい最後の海外との合作になったと思います。


友人に宛てた手紙の最後の一節で、

高倉健への哀悼の終章としますと、

「音楽でも深く感動する、書物でも胸が高鳴る、

理由は同じである、人生を発見して、

自分が深くなったような気がするからである。

それは錯覚かもしれない。

しかし自分を深めるのは、

学歴でも、地位でもない、

どれだけ人生に感動したかである。」


ご冥福をお祈りします。

合掌。



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