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- 日本は素晴らしい! & 「アリスのままで」レビュー
英エコノミスト誌の調査部門、
インテリジェンス・ユニットが、
2015年の世界の安全な町ランキングを発表した。
北南米、ヨーロッパ、中近東、アフリカ、アジアの国々
50の都市をとりあげ、
インターネットなどのデジタルセキュリティーや
健康・衛生、インフラ、
そして個人の安全性といったカテゴリーの
40以上の基準で数値をはじき出した。
その結果、世界で一番安全な町は、
東京だった。特にデジタルセキュリティーに強く、
2位のシンガポールを3ポイントも上回った。
5年後のオリンピック開催地としての安全性も、
ロンドンやリオデジャネイロ、北京など“先輩”開催国を
抜いて安全性が高いと評価された。
東日本大震災や福島の原発事故などで、
自然災害をはじめとする不安も指摘されているが、
耐震構造の建物など地震対策への評価もあり、
3位には大阪もランクイン。
トップ3の二つが日本の町という嬉しい結果だった。
4位はスウェーデン・ストックホルム、5位はオランダ・アムステルダムだった。
「アリスのままで」 レビュー
ゴールデン・グローブ、主演女優賞、
アカデミー賞でも候補の、
ジュリアン・ムーアが記憶の喪失が
早い若年性アルツハイマーのヒロインを熱演
“Still Alice”(米国2015年1月16日単館系公開)
邦題:「アリスのままで」
日本での劇場公開:2015年6月頃を予定(キノフィルム)
ジャンル:人間ドラマ
上映時間: 1時間41分
お薦め度: ★★★ (4★が満点)
(ストーリー)
アリスは50歳になったばかり、
ニューヨークのコロンビア大学で言語学を教える教授で、
仕事も家庭も充実していた。
地位と名誉と家庭に恵まれたそんな彼女に、
ある日異変が起こる。
招かれたロサンゼルスの講演で、
言葉が出なくなった。
その後、通い慣れたジョギングのコースでも、
急に回りが霞みが掛かったようになり、
自分が何処にいるのかを見失う。
何かおかしいと感じたアリスは、
神経科に診察に行き、
“若年性アルツハイマー”と診断される。
成人している3人の子供たちと夫に病状を伝え、
仕事を辞めて自宅で療養を始める。
しかし、3人子供たちは成す術もなく、
母親の記憶が日々壊れてゆくのを
食い止める事は出来ず、
ただ傍で見つめるだけだった。
(作品評価)
• 原作の「静かなアリス」は、
よくある認知症を患った肉親を看取った人が
書いた手記ではなく、
神経科学の専門家で、
米国のアルツハイマー協会の
コラムニストでもある著者が、
多くの認知症の方々との対話を通じて
生まれたフィクション作品である。
また、ストーリーの叙述が時間軸に沿って
徐々にアリスの認知症状が酷くなっていく様を
しっかりと描いている。
• 作品は、それぞれの家族が置かれている状況や、
アリスの認知症の進行に戸惑い、
成す術を知らない夫や家族の心の機微も
丁寧に描かれており、
また家族だけしか出来ない言い争いなども
ドライに描いているものの、
最後のシーンで完全に呆けてしまったアリスへの
暖かい思いやりには涙を誘うものがある。
• 今まで観た作品の中で一番泣いた韓国映画の
「私の頭の中の消しゴム」と違って
全面にメローな感情移入が
出来る作りとはなっていないものの、
やはりこの手の記憶が消し去られていく作品は、
どうしても涙腺が緩んでしまう。
• ゴールデン・グローブ賞の
ドラマ部門の主演女優賞を取った
ジュリアン・ムーアだが、
確かにこの作品を観てしまうと、
アカデミー賞の主演女優賞のベストも
間違いなく取るものと思われる。
• 他人事として片付けられないテーマなので、
是非機会があれば観て貰いたい。
(監督・俳優・製作スタッフ等)
監督は2001年に「ハードコア・デイズ」を
共同監督しているリチャード・グラツァー、
ワッシュ・ウェストモアランド、
原作はリサ・ジェノヴァが書いた
ベストセラー小説の「静かなアリス」、
製作は1999年の「ボーイズ・ドント・クライ」などの
パメラ・コフラー他が担当、
脚本も監督と同じリチャード・グラツァー、
ワッシュ・ウェストモアランドが担当、
撮影は2002年の異色作品の
「デーモンラヴァー」などを採っている
仏のドニ・ルノワール、
編集は2009年の
「ディズニーネイチャー フラミンゴに
隠された地球の秘密」のニコラ・ショードゥルジュ、
音楽は2010年の「キック・アス」などの
イラン・エシュケリ、
主演のアリスには1990年代から
様々な作品に出演していて
2014年の「マップ・トゥ・ザ・スターズ」で
カンヌ映画祭女優賞を取ったジュリアン・ムーア、
ただただ戸惑う夫役にはアレック・ボールドウィン、
上の娘役には
2002年のサーフィン映画「ブルークラッシュ」で
ブレイクしたケイト・ボスワース、
下の娘役には「トワイライト」シリーズで
若者に絶大な人気を誇る
クリステン・スチュワートなどが出演している。
配給会社:ソニー・ピクチャーズ・クラッシクス
製作会社:BSMスタジオ他
監督:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド
原作:リサ・ジェノヴァ(「静かなアリス」講談社刊)
製作:パメラ・コフラー他
脚本:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド
撮影:ドニ・ルノワール
編集:ニコラ・ショードゥルジュ
音楽:イラン・エシュケリ
俳優:ジュリアン・ムーア、ケイト・ボスワース、アレック・ボールドウィン、
クリステン・スチュワート
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