少年だけじゃない、おじさんだって将来がある！

「少年だけが守られて、

何で働かなきゃならない

おじさんは, 守られないんだ！」

最近、日本のニュースや紙面を騒がせている

「川崎中１殺人事件」に

関連して、古い映画だが、

「リバース・エッジ」が脳裏を横切った。

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映画「リバース・エッジ」とは、

学校からも社会からも

疎外された少年たちが起こした

取り返しのつかない犯罪

“River’s Edge”
（米国１９８７年５月８日単館系公開）

邦題：「リバース・エッジ」
（１９９０年２月２３日に

劇場公開されている／ソフィンクス）

ジャンル：青春・犯罪・ドラマ

上映時間：１時間３９分

お薦め度：　★　（４★が満点）
　　　　　

（ストーリー）

アメリカの片田舎で親や社会と断絶し、

疎外感・不安・孤独などを紛らわすために

集まっているレインやクラリッサたち数人の

高校生グループがあった。

ある日、その中の一人サムソンが、

ガールフレンドを殺してしまい皆に告白し、

彼らは一様に道徳上の決断を迫られるが、

ひとまず死体を川べりに放置し、

町はずれに住む

元暴走族のフェックの家にサムソンを

匿ってもらうことにしたレインたちは、

高校に登校し、

仲間に事件を知らせるが、

誰も死体を見るまで本気にしない。

やがて仲間のマット（キーヌー・リーヴス）が

事件を警察に通報しようとしたことから、

彼らの関係は微妙なバランスを見せ始める。

そしてそれはレインの

弟ティムの恐るべき行動で、

何もなかったように

結末を迎えるのだった。

（作品評価）
• 最近、毎日連日・連夜新聞紙面や

日本のテレビのニュースなどで騒がれている

川崎中学１年生が不良グループ３人に

大型カッターナイフで残忍な殺され方をされた後、

裸で川崎の多摩川河川敷で放置された、

いわゆる「川崎中１殺害事件」を見聞きするに付け、

かなり昔に観たこの作品が脳裏を横切ってしまうので、

今回取り上げた。

• 今回の事件で、

人を虫けらの如く殺害し、

主犯者、それに加担した仲間の

殺害してしまったその瞬間の行動が

どうして理性が働かなかったのか、

殺したり、　自殺する勇気があるのなら、

どうしてもっと他のことに勇気を使わないのか、

当時は映画を観て、

今回の事件と重ねると、

計り知れない疑問が出てくる。

この事件の前から、

現行の少年法では、２０歳未満の人間が

犯した刑事事件は、更正と教育のために、

刑を軽減し、

実名などを公表してはならないと言う

特別な法律で定められている。

２０歳以上の成人だと刑事裁判に掛けられるが、

２０歳未満だと家庭裁判所で判断・審理される。

もはや、終戦直後に制定されたこの少年法は、

現実にはそぐわないと思われ、

選挙権が２０歳から１８歳に引き下げるのを機に、

少年法も１８歳未満に

引き下げられることを検討されているが、

１８歳とか年齢で決めるのが

おかしいことである。

１５歳と１６歳と１７歳と１８歳と１９歳と

何が違うんだ。

少年法とは、年齢で決めるべきでないと思う。

少年法は無くし、

小学生法とか、中学生法とか

知性に合わせた裁判をすべきで、

彼等の将来を考えてではなく、

刑をきちんと下すべきである。

名前も公表すべきである。

大人だって、将来はあるのに、

なぜ少年法だけ、名前が隠されるのか。

映画のときは、

中途半端な年齢の幼稚な凶悪な犯罪と

思って終わってしまったが、

今は、複雑な気持ちだ。

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