米軍は、1945年に人類史上初の核実験が
行われたニューメキシコ州アラモゴード近郊の
「トリニティ・サイト」を一般公開した。
戦後70年と重なった今年は、
例年の公開時より関心が高く、
過去最多の5534人が訪れた。
広島、長崎への原爆投下の是非は、
このアメリカでは、
日米両国の犠牲者を減らしたとの
認識が共通し、正当化論は根強い。
訪問者は、
「アメリカ本土決戦があったら、
米兵の死者数は想像もつかない。
投下は正しい判断だ。」と、迷いがなかった。
ただ、原爆投下で多数の市民が犠牲になったことも、
「核製造は大きな成果だが、
世界に与えた衝撃、代償も大きかった。」
と、多くが理解をしている。
この核実験が行われた砂漠地帯は、
爆心地には黒い溶岩の碑が立つ。
1945年7月、この場所に建てられた
30メートルの鉄塔の上で
核爆発が起きた。
約70年後の今も、放射線量が高い。
この付近住民を含め、
核実験のずっと後まで放射線の害を
知らなかったという。
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