「醜い犬、世界大会」 &全米映画「スパイ」 レビュー
Jul
13
カリフォルニアで開催され、
見事、10歳のシェパードとピッツブルの
雑種のモド君が優勝。
モド君は、日本でいう保健所で保護されていた犬だが、
現在の飼い主にもらわれた。
競技は、自然美ではなく、自然な醜さでなければならない。
他25匹の醜い犬達が、醜さを競った。
優勝賞金は、1,500ドル(約20万円)。
”何でも優勝することは、立派や!”
本格的なスパイ映画の前に
、ぽっちゃり系おばさんの
ふざけたスパイ作品はどうだろうか?
“Spy”
(米国 2015年6月5日公開)
邦題:日本での劇場公開は今のところ決まっていない模様
ジャンル:コメディ・アクション・ドラマ
放映時間: 2時間2分
お薦め度: ★★ (4★が満点)
配給会社:20世紀フォックス
製作会社:フェイグコ・エンタテインメント
監督・脚本:ポール・フェイグ
製作:ポール・フェイグ、ピーター・チャーニン他
撮影:ロバート・D・イェーマン
編集:メリッサ・ブレザートン、ブレント・ホワイト
音楽:テオドール・シャピロ
美術(プロダクション・デザイン):ジェファーソン・セイジ
俳優:メリッサ・マッカーしー、
ジュード・ロー、
ジェーソン・ステイサム、
ローズ・バーン、
ミランダ・ハート、
アリソン・ジャニー
ランニング・タイム:2時間2分
お薦め度: ★★ (4★が満点)
(ストーリー)
主人公のぽっちゃり系おばさんスーザン・クーパーは、
CIAのフィールド・トレーニングをみっちり受けた
優秀な人材にも拘らず、
ずっとデスクワークをしていた。
ハンサムでカッコいい仲間の
ブラッドリー・ファインと一緒になって
核兵器の行方をCIA本部のデスクから
ハイテックな道具を使って追っていた。
スーザンは、ブラッドリーにとっては、
如何なる危険も回避するための
守護神のような存在であった。
しかし、ブルガリア出身の
武器商人であるレイーナ・ボヤノフに
彼は殺害されてしまう。
その後、CIA本部内で誰が彼女に近付いて、
核兵器の在り処を探りだすかを
担当上司を交えて協議を行なう。
最強エージェントであるリック・フォードを含む
エージェント全員の身元が割れてしまっているので、
現場未経験の分析官スーザンが
危険な最初の潜入作戦に志願する。
そして、彼女は核兵器を奪還し、
レイーナ・ボヤノフを逮捕し、
ブラッドリーの敵討ちをしようとする
危険な任務に赴くのであった。
(作品評価)
• まず作品の出だしが
「007ジェームズ・ボンド」シリーズを想起させる
音楽と映像で、何か面白そうだと観客を
ワクワクさせる作りになっている。
しかし、作品を観ていくと、
昨年(2014)のメリッサ・マッカーシー主演の
怪作である「Tammy」と違い、
彼女の演技が、
相変わらず言葉は下品で辛辣であるものの、
ハチャメチャな演技は少し影をひそめ大人しめだ。
• 監督のポール・フェイグは
主にコメディ系の作品を撮っている人物だが、
その演出力の手腕が認められ、
来年(2016)に公開を予定されている
「ゴースト・バスターズ」のリメイク版の
メガホンも取る事になり、メリッサ・マッカーシーは
その作品にも出演予定だそうだ。
• 今回の作品は傑作コメディの
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプランン」の
最終興収成績の約1億7千万ドル(約210億ドル)や
サンドラ・ブロックのネームヴァリューが
多大に大きかった「デンジャラス・バディ」の
1億6千万ドル(約198億円)と比べると、
作品自体にオリジナリティ性に欠け、
スパイ映画の名作のパロディなので、
多分大台の1億ドルに届くか届かないかの程度の
最終的な興収成績になると思われる。
• 今年は今夏(7月)の
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」、
8月の「コードネーム U.N.C.L.E.」、
それに12月には「007 スペクター」と
立て続けに大作スパイ映画が公開され、
スパイ映画の量産年であるが、
それらの本格的なスパイもの映画を観る前に、
もしこのコメディ作品が日本で劇場公開されれば、
一服の清涼剤として観るのも良いかも知れない。
(監督・俳優・製作スタッフ等)
監督・脚本は傑作コメディの
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(2011)や
昨年公開の「デンジャラス・バディ」(2013)などの
監督・製作総指揮をしたポール・フェイグ、
製作は監督のポール・フェイグと
「猿の惑星:新世紀(ライジング)」(2014)や
「 エクソダス:神と王」(2014)他などのピーター・チャーニン、
撮影は「デンジャラス・バディ」(2013)
他で監督と一緒に仕事をしたロバート・D・イェーマン、
編集は「俺たちニュースキャスター
史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」
(2013、未公開)のメリッサ・ブレザートン
と「デンジャラス・バディ」のブレント・ホワイト、
音楽は「LIFE!/ライフ」(2013)などの
テオドール・シャピロ、
美術(プロダクション・デザイン)は
「宇宙人ポール」(2010)などの
ジェファーソン・セイジ、
主演のスーザン役には、
元々スタンドアップ・コメディアンとして出て来た後、
数々のコメディ映画やテレビ・シリーズの
「Mike&Molly」で見事
エミー賞コメディ・シリーズ部門主演女優賞に輝き、
その後「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」で
アカデミー賞助演女優賞ノミネートを果たし、
コメディ系女優としては
今一番売れているメリッサ・マッカーシー、
ハンサムな同僚のブラッドリー役には
「ショッピング」(1994)で演技が認められ、
その後「アルフィー」など数々の作品に
出演しているイギリス出身のジュード・ロー、
凄腕のエージェントのリック役には
「トランスポーター」シリーズなどで
アクション系俳優として活躍をしている
イギリス出身のジェーソン・ステイサム、
ブルガリア出身の武器商人のレイーナ役には、
テレビ・シリーズの「ダメージ」で有名になり、
監督とは「ブライズメイズ
史上最悪のウェディングプランン」で一緒に仕事をした
オーストラリア出身のローズ・バーンなどが出演。
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