当院を受診される不育症患者さんの
4人に1人は38歳以上47歳以下の方であり、
5人に1人は体外受精・胚移植により妊娠されています。
精神的な危険因子を内在され、
不育症、着床障害の専門的なアドバイス、治療と、
特異的な精神療法を必要とされている方が
多くいらっしゃいます。
先日、
多くの困難を乗り越え、
やっと妊娠11週まで妊娠継続に成功し、
最後の超音波検査で
すくすく育った赤ちゃんを見て、
ついに感情を抑えきれず、
泣き崩れてしまった患者さんが
いらっしゃいました。
「ごめんね、
ごめんなさいね、
今まで育ててあげられなかった赤ちゃんたち。
もっと早くここへ来ていれば・・・。
ごめんね、
ごめんなさいね。」
私は、その言葉に
一瞬、戸惑い、驚いてしまいました。
そして、
ある言葉を思い出しました。
「死者に対する最高のたむけは
悲しみではなく、
感謝の心だ。」
という内容です。
そこで、
「
今までに亡くした赤ちゃんたち。
子宮の中だけのわずかな命であっても、
あなたの体のなかに来てくれたのです。
いろいろな運命を背負って、
精一杯生きてくれたと思います。
後悔するのではなく、
自分を責めるのではなく、
悲しみ続けるのではなく、
やっぱり、
感謝してあげてください。
その心が、
供養になり、
今回の赤ちゃんへの
より深い愛情につながると思います。
」
という内容をお話させていただきました。
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Posted at 2011-06-25 05:23
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Posted at 2011-06-27 01:19
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Posted at 2011-07-06 05:03
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Posted at 2011-07-06 17:33
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