2014年6月7日(土曜日)12時15分より16時頃まで、
第8回「青クリの会」を開催しました。
今回の参加者は約50名でした。
遠方から、ご夫婦での参加者が多く、
また、着床障害の方が約3割いらっしゃいました。
今回は講演時間を90分と長くしましたので、
妊娠の成立と維持の破たんの機序について、
生殖免疫学的な視点
からも詳しくお話ししました。
ポイントは、
子宮の中で育てる赤ちゃんの細胞は、
半分は自分ですからよく似ていますが、
半分は旦那さんですから半分異物でもある
ということです。
よく似ている細胞が子宮の中の免疫細胞を刺激したとき、
自分の部分に対しても反応してしまうと、
自己に向かう抗体(抗リン脂質抗体等)を作ってしまい、
子宮の中の血液の流れが一部止まり、
育たないのです。
また、
半分異物でもある細胞は
ほど良く子宮の中の細胞を刺激して
情報交換をしながら育っている(免疫学的妊娠維持機構)のに、
刺激への反応が弱いか強すぎると、
育たないのです。
さらに、
ストレスによる過剰な不安と緊張が
子宮内のラセン動脈を細くしてしまい、
子宮内が低酸素状態になってしまうため、
育たない
という仕組みもお話ししました。
講演の後の質疑応答では、
7名ぐらいの方から実際的なご質問をいただきました。
また、個別相談では、
10名ぐらいの方からのご相談を受けました。
次回はもっと「助けになる会」でありますよう、
スタッフ一同がんばっていきます。
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