ドクター青木の不育症・着床障害ブログ

その不妊仲間さんの気持ちもわかります。妊娠すらできないと、流産したとしても妊娠はできてるじゃんって気持ちが生まれてきます。 
結局はないものねだりなんですが、無い物を羨ましく思うからですよね。 
でも自分が流産して、お腹にいたのにいなくなっちゃったという空っぽな気持ちになりました。 
あの時、流産しても妊娠できるだけましだよって思った自分に罰を与えられてるのかなって思ってしまいました。 
 
自分が強くならなきゃダメだっておもってもなかなか思い通りにいきません。 
結局経験しないとほんとの辛さは理解できないですよね。

長い間不妊治療、不育治療を経て出産した者です。 
一度も陽性反応を見たことがなかった時、知人から流産したと報告を受け、これで出産報告を聞かなくて済むと正直ほっとしたしたことがあります。流産がうらやましいというより、妊娠できるその体がうらやましかった。 
先の見えない真っ暗なトンネルにいた時は一筋の光が見え、妊娠の喜びを感じることができただけでもいいじゃないと思っていました。 
治療中は毎日追い詰められる日々を過ごしていました。 
 
その後、実際に自分が流産を繰り返し、子を亡くすことはこんなに辛いものかと思い知らされました。 
不妊も、流産もどちらも辛くて苦しいことにはかわりないですね。同じ経験をした人にしか理解できないことだと思いました。