56. できれば、ご夫婦で来院を
Sep
24
妊娠成立後の受診の日は、
できれば、お時間をつくって、
ご夫婦で来院されることをお勧めします。
不育症の原因としての、
ご夫婦の染色体異常による必然的因子の有無、
胎児の偶然的な染色体異常による偶然的因子の確率、
子宮の形の異常の有無とその程度、
甲状腺、乳汁分泌ホルモン等のホルモン異常の有無、
凝固系因子の異常の有無、
抗リン脂質抗体等の自己免疫異常の有無、
NK細胞活性等の拒絶免疫異常の有無、
精神的危険因子の有無とその程度、
などについての結果の説明とともに、
その治療法をお話します。
できるだけわかりやすくお話しますが、
その内容は非常に複雑です。
ですから、できれば、ご夫婦で聞いていただきたい
と、思っています。
ひとりより、ふたりで聞いていただいたほうが、
より納得していただけるからです。
次に、妊娠反応が陽性になったとき、
「祝妊娠」、
「おめでた」
という感情は一瞬にして消えてゆき、
「また流産したらどうしよう」、
「今度は絶対に流産したくない」
という恐怖心と悲壮感におそわれるかもしれません。
妊娠後の受診は、本当に怖いと思います。
赤ちゃんが育っているのか、
また、・・・・・・ なのか、
超音波検査でしかわからないからです。
残酷なくらい、
すぐに、その結果が突きつけられます。
いつも、生と死がとなりあわせの状態ですから。
こんな緊迫した瞬間の連続ですから、
できるだけ、ご夫婦いっしょに、
乗り切っていただきたいと思っています。
Posted at 2009-09-29 05:07
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