不育症の検査結果の説明の日と、
妊娠成立後の受診の日は、
できれば、お時間をつくって、
ご夫婦で来院されることをお勧めします。
不育症の原因としての、
ご夫婦の染色体異常による必然的因子の有無、
胎児の偶然的な染色体異常による偶然的因子の確率、
子宮の形の異常の有無とその程度、
甲状腺、乳汁分泌ホルモン等のホルモン異常の有無、
凝固系因子の異常の有無、
抗リン脂質抗体等の自己免疫異常の有無、
NK細胞活性等の拒絶免疫異常の有無、
精神的危険因子の有無とその程度、
などについての結果の説明とともに、
その治療法をお話します。
できるだけわかりやすくお話しますが、
その内容は非常に複雑です。
ですから、できれば、ご夫婦で聞いていただきたい
と、思っています。
ひとりより、ふたりで聞いていただいたほうが、
より納得していただけるからです。
次に、妊娠反応が陽性になったとき、
「祝妊娠」、
「おめでた」
という感情は一瞬にして消えてゆき、
「また流産したらどうしよう」、
「今度は絶対に流産したくない」
という恐怖心と悲壮感におそわれるかもしれません。
妊娠後の受診は、本当に怖いと思います。
赤ちゃんが育っているのか、
また、・・・・・・ なのか、
超音波検査でしかわからないからです。
残酷なくらい、
すぐに、その結果が突きつけられます。
いつも、生と死がとなりあわせの状態ですから。
こんな緊迫した瞬間の連続ですから、
できるだけ、ご夫婦いっしょに、
乗り切っていただきたいと思っています。
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Posted at 2009-09-29 05:07
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