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- 108. 不育症における卵(受精卵)の異常という運命の確率
初めての妊娠においては、平均的に
100人中15人ぐらいが流産されています。
その15人中10人ぐらいが
卵(受精卵)の異常(染色体異常)
による運命的な流産です。
その運命的な流産のほとんどは
たまたまの異常な精子、
あるいは
たまたまの未成熟な卵子
による受精
という偶然的な運命による流産です。
それは、
数週間というわずかな命しかもらえなかった
赤ちゃんの運命なのです。
一方、
2回以上の連続した流産を経験された
不育症の患者さんの
偶然的な卵(受精卵)の染色体異常による
運命的な流産(神様が決めた流産)は
100人中15〜20人に発生しています。
ですから、不育症の治療において、
一回の妊娠治療で
100%の成功率はありえません。
運命は受け入れるしかありません。
神様の領域ですから。
仮に、流産したとしても、
その流産した赤ちゃんが
染色体異常という運命によるものであったならば、
その赤ちゃんは
神様からもらった命を
子宮の中だけの生活だったけれでも
命をまっとうした
ことになるわけです。
日々、
多くの悲しい運命という現実に向かい合っていると、
生きている命の尊さ、はかなさを
いつも痛切に感じています。
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