タバコが健康に悪いとされるため値上げが容認され、どんどん価格が上昇している。その結果需要が減れば「大成功」である。
ところが、いくら「クリーンエネルギー」と叫んでも、化石燃料の場合は「国民生活の基盤」であるから価格の高騰は容認できない。つまるところ、化石燃料無しでは我々の生活は成り立たない。化石燃料は、たばことは全く違った存在なのだ。
2020年5月6日公開「原油先物マイナスでも『世界は化石燃料で回っている』と言えるワケ」で述べた通り、世界は「化石燃料無しでは回らない」のである。
人間経済科学研究所・執行パートナー、GINZAXグローバル経済・投資研究会代表。同志社大学法学部を卒業後、上田短資(上田ハーロー)に入社。外国為替・インターバンク資金取引などを担当。フランス国営・クレディ・リヨネ銀行入行。金融先物・デリバティブ・オプションなど先端金融商品を扱ったあと独立。『証券新報』の顧問を約7年半にわたり務める。2018年、財務省OBの有地浩氏と人間経済科学研究所を立ち上げる。著書に『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)、『銀座の投資家が「日本は大丈夫」と断言する理由』(PHP研究所)他多数。