落ちこぼれ高校から東大合格を目指すというテレビドラマ「ドラゴン桜」や、先日最終回を迎えた「受験の神様」など、受験勉強法を取り入れた番組を何回か観る機会がありました。そこで、ここで使われていた勉強方法をいくつか紹介しますので、参考にして下さい。
1.理科、社会の知識は、図や絵にまとめて覚える。⇒図や絵にまとめると、右脳が図や絵を覚えてくれているので、左脳が忘れかけていても思い出すチャンスがある。
2.知識を完全定着させるには、自分一人の密室作業が必要だ。⇒勉強部屋を南向きの部屋から北向きの部屋に変えたとたん集中できるようになったという話を父母から聞きました。暗い部屋だと気が散らずに集中できるようです。
3.ゴロ合わせは、丸暗記するばかりでなく自己流のものも作る。⇒作業自体が暗記の学習に役立ち、楽しくできれば最高です。
4.すいみんが必要である。⇒長期記憶はすいみん中に作られます。つまり、寝ないと覚えられないのです。頭がいっぱいになったらお昼寝をしましょう。
5.基本事項は他人と交互に問題を出し合いながら学ぶ。⇒作問と解答を短時間で切り替えることで、脳が活性化させられる。身近な人とキャッチボール感覚でやりましょう。
6.得意なものは他人に教える。⇒本当に理解できていないと教えられないので、深い学習ができる。
7.学習していることが実生活で役立つことを知る。⇒中学校までの義務教育で習うことは、当然知っているものとして世の中が組み立てられています。ですから知らないと損をすることばかりです。菅原道子の名前が菅原道真からきていることもすぐにわからないとだめなんです。
8.競争相手または共に努力する仲間がいること。⇒苦労は半減するし、喜びは倍増します。
9.密度の高い学習をすること。⇒どうしてもあの学校に入りたいという気持ちや、誰かのためにがんばりたいという目的意識が集中力を高めてくれ、短時間で効果的な学習ができます。
10.体力、基礎力のしっかりしている子供が最後に大きく伸びる。⇒ゴールデンカーブのことです。6年夏までに、基本事項をもれなく徹底させることが重要なようです。
記憶にあることだけをざっと書きましたが、ほとんどが以前から言われていることばかりだと思います。せめてこの中の4〜5個が実行できればいいのじゃないでしょうか。また、競争相手は中学受験の場合は親が担当できればもっとも効果的なようです。1教科ずつでも両親が相手をしてくれると子供は生き生きと学習できるのですが。
以前教えていた生徒で、学校から帰ると2時間くらいお昼寝をし、それから学校の宿題やら塾の宿題をする女の子がいました。塾での成績も余裕でトップクラスでしたが、6年生になって本格的に受験勉強をしようとしてこの習慣をやめてからスランプにおちいってしまい、第一志望校には入れませんでした。今考えてみると、お昼寝をしている間に大事なことは長期記憶され、頭の中が整理されていたのですね。赤ちゃんは1日に何度も寝たり起きたりしています。きっとそこで新しいことをどんどん記憶しているのではないでしょうか。あのとき、的確なアドバイスができなかったことが、今でも悔やまれます。
Last updated October 2, 2007 12:47:33
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