宇宙海賊キャプテンハーロック
Sep
7
特集:宇宙海賊キャプテンハーロック
松本零士、伝説のキャラクター「宇宙海賊キャプテンハーロック」が30年の時を経て再誕=リブート。
全世界に向け遂に発進!
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
「銀河鉄道999」など日本のアニメ史上に輝くエポックである巨匠松本零士のSFアニメは、70年代~80年代初頭に一大ブームを捲き起し、もはや永遠の人気コンテンツとなっている。そして今、最大の注目を集めているのが「宇宙海賊キャプテンハーロック」である。地球連邦政府に叛旗を翻しながら、人類のために戦う宇宙海賊キャプテンハーロックと、無敵の宇宙戦艦アルカディア号に乗り込んだ仲間たちの物語は78年からテレビ放送され、多くの少年の胸を打った。またハーロックというキャラクターは映画版「銀河鉄道999」に登場するなど、松本零士ワールドを結ぶパイプ的役割を果たす最重要キャラクターでもあるのだ。そして、ついにこの松本零士世界の"魂"ともいえる伝説の作品が、圧倒的なスケールと迫力・驚異の映像とともに蘇る。それは単なる過去作品のリメイクではない、 あたかも昔の『バットマン』と、『ダークナイト』などノーラン版バットマンの関係のように、基本のキャラクターを活かしつつ新たな世界が再構築された"リブート(再誕)"ともいえる新たな復活である。
総製作費3,000万ドル(東映アニメ史上最高額)、最高のクリエイターが集結。
海外で争奪戦が繰り広げられる"ニッポン最強アニメ"が、壮大なる映像プロジェクトとして凱旋!
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
「この映画のスタッフは世界で戦うアニメ日本代表なんです」(池澤プロデューサー)と語られる『キャプテンハーロック』には、『亡国のイージス』など多くの実写の大ヒットアクション大作を生み出した福井晴敏を起用し、原作の魅力とハーロックというキャラクターの陰影を最大限引き出すため、現代社会が持つテーマを投影したストーリーと設定を再構築。更に、映像も最新テクノロジーを投入。単なるCGの枠に収まらない『キャプテンハーロック』独特の、ダークでスケール感がある世界観を表現しながら、スピーディーな魅力に溢れるアクションを実現している。スタッフは世界で活躍するジャパン・クリエーターの旗手、『APPLESEED アップルシード』の荒牧伸志監督の下、ハリウッドの制作スタイルを初めて取り入れ日本の名だたるスタジオから腕利きのクリエイターが集結した。ハリウッドの映画業界最大手誌「VARIETY」が 「ハーロックの世界マーケットへの挑戦が日本アニメ界の今後を担っている」と特集記事を組むなど、すでに海外に大きなインパクトを与えている。海外でも配給権争奪戦が繰り広げられる中、日本人の日本人による全世界マーケットで戦う"メイドインジャパン"の最強アニメとしてリブートした『キャプテンハーロック』がついに世界に解き放たれる―。
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
キャプテンハーロックと銀河鉄道999の星野鉄郎の関係って?
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
本作公開で、俄然盛り上がる、松本零士作品。
上記の2作はともに作者はもちろん言わずもがなの松本零士大先生。
2人、ハーロックと鉄郎を繋げるのは、「銃」と「志」、そして「大山トチロー」!
この「大山トチロー」が鎹。鉄郎の風体とそっくりの穴だらけの帽子にマント。ハーロックと無二の親友であり、機械伯爵を倒すべくヘビーメルダーのガンフロンティア山に住みついている。病に倒れ、志を全うすることが出来なかったが、鉄郎に自身の意志と記憶を自らが設計したアルカディア号の中枢大コンピューターに移すことを頼み自らがアルカディア号となる・・・など伝説的な話が多数あるが、"男子たるもの"としての本懐を、劇中に吹き込む松本零士が、自分の分身を作品の中に登場させたとして、おかしくはない。トチローが持っていた「宇宙戦士の銃」と帽子とマントは、トチローの志とともに、鉄郎へ。その鉄郎へ、トチローの若かりしころの姿を重ね合わせるハーロック。そのことばに本作映画のコンセプトがある。
「男なら、危険を顧みず、死ぬと分かっていても行動しなければならない時がある。負けると分かっていても、戦わなければならない時が・・・。それを鉄郎はわかっている・・・」
鉄郎の成長物語の行き着く先もこの「ことば」。
心に置いて、テレビ版「銀河鉄道999」是非再度ご覧のほど。涙でます。マジ。
「人が涙を流すのは恥ではない。諦めるのが恥である。涙を流しても歯を食いしばって頑張るんだ、と、若い世代に伝えていきたい」(松本零士)
第70回ヴェネチア国際映画祭で松本零士、荒牧伸志、三浦春馬が公式記者会見に登場。その会見コメントを、一挙掲載!
「何故、30年経った今、『キャプテンハーロック』を甦らせようと思ったのですか?」
池澤プロデューサー:5年前に実写化の話が上がった際に、「キャプテンハーロック」は非常に人気が高く、またその人気を維持していることに気付きました。そして新たなCG技術を導入し、松本先生の許可を得、荒牧監督からも協力を頂くことが出来ました。それが全ての出発点です。
荒牧監督:中学高校と私は松本先生の作品を観て育ちました。今回はその松本先生の「キャプテンハーロック」ということで、覚悟を持って引き受けました。また、松本先生と私は同じ九州の福岡出身で、シンパシーもあり、先生の作品をずっと愛読していた私にとって、10代のころは松本先生自身が僕にとってのヒーローでした。今回の仕事は、私自身が原点回帰するための仕事でもありました。松本先生の作品がもともと、"堕落した地球人に対してのハーロックの存在"という世界であり、その部分も含めて、「キャプテンハーロック」を現代に新たにリブート〈再誕〉させる為には、現代の社会に通じるテーマが必要だと思い脚本を練り上げました。
「今日の世界に対してどのようなメッセージがあるのでしょうか?」
松本零士:「ハーロック」とは、私が小さいころに歩く時の"号令"だったのです。自然発生的に「ハーロック!ハーロック!」と言って歩いていました。そしていずれ世界の海を自由にドクロの旗をはためかせて走る大海賊を描きたい、更に宇宙にも行きたいと思い、そこから「キャプテンハーロック」というキャラクターが誕生しました。そして私は、温暖化の問題や資源の掘削などで地球を痛めつけている地球人そのものの行為が地球を破壊的な状況に追い込んでいる、と少年のころから思っていました。そこから「地球を守る立場で宇宙へ乗り出していくキャプテンハーロック」が生まれ、テーマとして繰り返し描くようになっていったのです。創作の世界に終わりはありません。これからも自分の想いや信念を一生懸命描きたい。そして子供達や現代の人達に訴えたい。その想いで今回の『キャプテンハーロック』のリブートに賛成したのです。
荒牧監督:松本先生の原作に描かれるのは、堕落した人間に対して一人孤独に戦うハーロック。今、世界中で、特に日本では「少子化」「高齢化」「経済の停滞」「貧富の差」など色々な問題や矛盾が蔓延しています。それを何とか覆せないかと、反逆のヒーロー「キャプテンハーロック」に託し、それに続く若者を描くことで状況が少しでも希望に変わるんじゃないかという気持ちを作品に込めています。(そういう想いを)みなさんが感じてくれたらと思います。
「3Dを導入することによってどんな風に変わりましたか?」
松本零士:漫画アニメーションの世界において地球上の国境はありません。国は違えど、それぞれが楽しんで観ています。(世界にむけて)話しかける言葉としても成り立つと思ったので、今回の『キャプテンハーロック』の製作にもOKを出しました。3DCGアニメーションと同じ映像を完成させる為には、今までの手で描くアニメーションでは5,000人が必要でした。この大きな時代の変わり目に遭遇したことも、とても幸せなことです。CGやネット配信など、色々な新しいシステムの時代に生きる今は、大きな第二の表現形態、創作の世界の変遷期です。これから先はどうなる運命か分かりませんが、今この新しい世界のスタートを切り、何とかしてみたいという信念に基づいて、『キャプテンハーロック』のような作品にトライしました。この大きな時代の新しい始まりに「ハーロック」の新しい大航海への船出が始まったのです。ドクロの旗の意味は「俺の旗の下に、俺は自由に生きる」という絶対に諦めない男の信念。この旗を翻して、キャプテンハーロックをこれからもずっと宇宙へ飛ばしたいと思います。実は、自分のこれまでの作品全部が一つの大きな物語となっているのです。「キャプテンハーロック」もその1つですが、タイトルを変え、バラバラにして描いていて、最後は1つの大きな物語にしたいなと思っています。「銀河鉄道999」「クイーン・エメラルダス」など「キャプテンハーロック」の物語と連携して続いていく物語を描きたいですが、今描いてしまうと、カーテンコールだと思われ、アイツはそろそろお墓に..と思われてしまいそうなので今はまだ描きたくありません。その最後は遥か遠い世界だと信じて頑張りたいと思います。創作に終わりはありません。
「モーションキャプチャーという最新の技術で演技をすることはいかがでしたか?」
三浦春馬:初めての声優挑戦として、このとても大きな作品に関われたこと、そして松本先生がつくりだす大きな艦(ふね)に一緒に乗ることができたことを、本当に光栄に思っています。「モーションキャプチャー」において難しかったことは、キャラクターの動きを僕自身が演じていないということ。当時、モーションキャプチャーで演じた俳優の気持ちや間の取り方でキャラクターの口が動くので、自分が思い描くセリフまわしや、表現が難しく大変でした。しかし、出来上がった素晴らしい映像に自分の気持ちをいかに、どこまで表現できるか、ということはすごく良い挑戦であり、経験でした。現場では荒牧監督や、脚色・脚本の福井晴敏さんにアドバイスを頂きながら進め、最後にみなさんから「とても良い出来だ!」と褒めていただいたので、今は胸を張ってみなさんに『キャプテンハーロック』を届けることが出来ると思っています。二年前、日本で起こった東日本大震災や、今なお世界中で続く紛争など、苦しいこと、悲しい、辛いことでどんなに心を痛めても、必ず未来に希望はある。本作には「どんなに苦しい状況下におかれても前だけを向いていよう。」という強いメッセージが込められていると思います。劇中のセリフで全人類にそのようなメッセージを届けようとする演説のシーンがありますが、気持ちを込めて大切に演じたつもりです。この素晴らしく、今までかつて観たことがないド迫力パワーのある作品とともに、このメッセージをみなさんのもとに届けられたらと心から思っています。
「最後にメッセージを」
松本零士:漫画の世界には国境はありません。地球人として、全人類の立場でこの物語を考えていきました。創作者、作家として夢の10分の1しかまだ自分の想いを描いていません。「人が涙を流すのは恥ではない。諦めるのが恥である。涙を流しても歯を食いしばって頑張るんだ、と、若い世代に伝えていきたいです。若者達を励ますために、日本だけでなく、地球上の全若者に伝えるために、この仕事を続けています。
ビデオパス
●銀河鉄道999 第001話
原作:松本零士/声の出演:野沢雅子(星野鉄郎) 池田昌子(メーテル) 肝付兼太(車掌)
あらすじ:第1話 出発のバラード/鉄郎は、メガロポリスステーションに向かう途中、機械伯爵に襲われ母を亡くしてしまう。だが、亡き母そっくりな謎の美女メーテルに救われ、共に銀河超特急999号で旅に出ることに。機械の体をくれるという星を目指して…。
動画を再生する>>
一覧はこちら>>
スマートパス会員になって、
動画をみよう!
★いますぐビデオパスへ>>
data
●キャプテンハーロック
全国映画館にて、絶賛公開中
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
《STORY》
【宇宙の略奪者か、最後の救世主か大戦中の英雄が、海賊として姿を現し、政府に叛旗を翻した。暗殺命令を受けた男が見た、宇宙海賊キャプテンハーロックの真実とは?】
はるかな未来、もしくは遠い過去かもしれない。
銀河の果てまで進出した時代、残されたフロンティアのなくなった人類は、戻るべき場所=地球への居住権をめぐり紛争を引き起こした。この紛争の切札として建造された四隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦。その四番艦・艦長の名前をハーロックといった。しかし、英雄と呼ばれたハーロックは終戦とともに姿を消した。そして次に姿を現した時、彼は艦首に巨大なドクロを刻んだ海賊船を駆る、呪われた宇宙海賊となって政府に叛旗を翻した。
なぜハーロックは姿を消し、海賊となって現れたのか?彼の目的は?
そして今…、ハーロック暗殺計画が発令された!!
キャスト:
小栗旬 三浦春馬 蒼井優 / 古田新太 福田彩乃 森川智之 坂本真綾 沢城みゆき / 小林清志 / 大塚周夫
原作総設定:松本零士
監督:荒牧伸志 脚本:福井晴敏 竹内清人
配給:東映
(C)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
関連情報を見る>>
公式サイト:http://harlock-movie.com/
情報提供:auテレビ編集部
オススメ
『ビデオパス』の楽しみ方
第1話「おトクなレンタルチケットを使おう」
auテレビ.Gガイド TOP
番組表
©KDDI/IPG