「和食」がユネスコ無形文化遺産に選ばれて注目が集まっているなか、ある「和食にまつわるアンケート」が話題になっている。「カレーやラーメンは和食に含まれるか?」というテーマの調査結果に、ネット上で議論が発生しているのだ。 このアンケートを発表したのは、調理師専門学校を運営する辻調グループ。調査では、今回の無形文化遺産登録について 「日本人の食における様々な社会的習慣を指します。つまり、私たちの日常に溶け込んでいるカレーライスやラーメン、ナポリタンのように日本独自の変化をたどったメニューも『和食』という定義で登録されます」 と説明。そのうえで、それらのメニューに対して「『和食』と思うかどうかを尋ねた」という。アンケート結果によると、 “日本独自の変化をたどったメニュー”のなかでもっとも「和食」として認める人が多かったのは「焼きそば」(44.6%)。2位以下「ラーメン」(28.3%)、「海老フライ」(28.1%)、「たらこスパゲティ」(27.6%)、「カレーライス」(22.7%)と続いている。 このアンケート結果について、2ちゃんねる・ニュース速報+板のスレッド「【社会】カレーライス、ラーメンは「和食」に入る? -和食に関するアンケート」では、各人各様の見解を披露する人からの書き込みが殺到。 「カレーはインド ラーメンは中華」 「ラーメンは中華でもないよな 何になるんだ」 「カレーライスは分類するとしたら洋食だなあ」 と、カレーやラーメンが「和食」かどうかについての議論が起こっている。また、 「焼きそばは日本料理 ラーメンは日本風中華料理 カレーライスはインド風英国料理 ナポリタンは日本風イタリア風米国料理 カリフォルニアロールは米国風日本料理 ということで、焼きそばとカリフォルニアロールは広義の和食」 「刺身や鍋は和食 カレーやオムライスは洋食 ラーメンや焼き餃子は中華 全部ふくめて日本食さ」 (以上すべて原文をそのまま引用) と、各人それぞれが「和食」の定義について考察。意見の相違はあれど、同スレッドのコメントは瞬く間に1000を超えた。 もともと外来文化を貪欲に取り込んで成立してきた“日本文化”だけに、どこまでが“純和風”なのか、という問いは、いわば正解のない命題。むしろ、こうした意見の多様性こそが、「和食の多様性」を表しているのかもしれない。