2014年2月23日(日) よる 9:00 ~ よる 11:10 放送 臨場 劇場版 死者の声を聞く検視官・倉石義男が真実に迫る! 愛する人を奪われたとき、その悲しみを乗り越えることができるのだろうか? 2010年冬、都内で無差別通り魔事件が発生した。死者4名、重軽傷者15名にも及ぶ凄惨な事件だったが、現行犯逮捕された波多野(柄本佑)は精神鑑定の結果、心神喪失とされ無罪に。大切な家族を失った被害者遺族たちは、行き場のない思いにかられることになった。 その事件から2年。弁護士の高村、精神科医の加古川が相次いで殺害される事件が発生した。警視庁刑事部鑑識課検視官の倉石(内野聖陽)と部下の留美(松下由樹)、永嶋(平山浩行)は、2つの事件で検視作業のために臨場。倉石は遺体の状況から、同一犯の犯行の可能性があると考える。 一方、警視庁捜査一課の管理官・立原(高嶋政伸)も、倉石同様、2つの事件が同一犯によるものではないか、と考えていた。被害者の2人は2年前の通り魔事件で波多野を無罪に導いていた。ということは、通り魔事件の遺族による犯行か?捜査本部の指揮を執る神奈川県警捜査一課の管理官・仲根(段田安則)は、被害者遺族の犯行と決めつけ、捜査員たちに指示を与える。 しかし、倉石は違った。 「俺のとは違うなあ」。 倉石が遺族の犯行に疑問を抱く理由とは、いったい…!? 通り魔事件で娘を殺害された直子(若村麻由美)が、波多野の措置入院先の病院に包丁を持って潜入、身柄を確保された。高村、加古川殺害の容疑者となった直子は、仲根の執拗な取り調べを受けることになってしまう。 一方、立原は高村と加古川が関わった神奈川管内の事件に着目していた。通り魔事件とは別の遺恨を生み出していた、8年前の事件とは? そんななか、「鑑識の人間が捜査に口を挟む権利はない」と言われようと、真実を究明しようと独自の捜査を続ける倉石。 「まだ根こそぎ拾えてねえ」。 死者の声を拾い尽くすという倉石の執念は、どんな真実を浮かび上がらせるのか? ■監督 橋本 一 ■原作 横山 秀夫 ■脚本 尾西 兼一 ■撮影 栢野 直樹 ■美術 横山 豊 ■編集 北澤 良雄 ■音楽 吉川 清之 ■音楽プロデューサー 吉川 清之 ■音響効果 橋本 正明 ■照明 大久保 武志 ■刑事警察監修 飯田 裕久 倉科 孝靖 ■法医学監修 佐藤 喜宣 ■出演 倉石 義男 … 内野 聖陽 小坂 留美 … 松下 由樹 一ノ瀬 和之 … 渡辺 大 永嶋 武文 … 平山 浩行 五代 恵一 … 益岡 徹 立原 真澄 … 高嶋 政伸 仲根 達郎 … 段田 安則 関本 直子 … 若村 麻由美 波多野 進 … 柄本 佑 浦部 謙作 … 平田 満 山下 美奈子 … 市毛 良枝 安永 泰三 … 長塚 京三 坂東 治久 … 隆 大介 江川 康平 … 辻谷 嘉真 西田 守 … 小林 勝也 早坂 真里子 … 伊藤 裕子 倉石 雪絵 … 京野 ことみ 内野聖陽 1968年9月16日神奈川県出身。早大入学後、ESS(英語会)で英語劇を始め、演劇の面白さを知る。留年決定をきっかけに先輩から勧められ、文学座に入団。本格的に役者を志す。 1993年、W・シェイクスピア原作の「女たちの十二夜」で舞台デビュー。1995年には文学座の本公演「愛の森~清盛をめぐる女人たち~」に出演する。 1993年、「土曜ドラマ『街角』」(NHK)でTVドラマ初出演。1995年には新藤兼人監督の『午後の遺言状』でスクリーンデビューを果たす。 1996年、朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」(NHK)に出演し注目を集めると、パソコン通信で出会った男女の恋を描いた故・森田芳光監督の『(ハル)』に出演。日本アカデミー賞優秀新人賞、日本映画批評家大賞新人賞を受賞する。 その後も数々の舞台に出演しながら『虹の岬』(1999年)、『黒い家』(1999年)などの映画にも出演。TVドラマも「ラブジェネレーション」(フジテレビ=1997年)、大河ドラマ「徳川慶喜」(NHK=1998年)、金曜時代劇「蝉しぐれ」(NHK=2003年)などに出演し、その演技力の高さをアピール。2004年には「エースをねらえ!」(テレビ朝日)で宗像コーチ役を熱演し、一気に知名度をアップさせる。 2007年、大河ドラマ「風林火山」(NHK)で山本勘助役を好演。実力派人気俳優の地位を確固たるものにすると、翌2008年には「ゴンゾウ~伝説の刑事」(テレビ朝日)で恋人を殺害されたことで一線を退いた元敏腕刑事を好演。同作品は向田邦子賞、2008年9月度のギャラクシー賞(月間賞)を受賞している。 映画は伊藤英明と共演したスペクタクル・ヒューマン・ドラマ『252 生存者あり』(2008年)、堀部圭亮の長編監督デビュー作『悪夢のエレベーター』(2009年)、堺雅人が実在の結婚詐欺師に扮した『クヒオ大佐』(2009年)、そして豪華俳