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絵日記綺譚

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  • 日曜洋画劇場『少年H』

日曜洋画劇場『少年H』

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2014年8月17日(日) よる 9:00 ~ 放送
少年H


早くもテレビ初放送!豪華キャストで贈る話題作
激動の時代をたくましく生き抜いた家族の物語


ストーリー

昭和16年、春。洋服の仕立屋を営む妹尾一家は、神戸の街でつつましやかに暮らしていた。父・盛夫(水谷豊)は、その仕立ての腕で神戸居留地に住む世界各国の外国人をお客にするなど、柔軟な考えの持ち主だ。母・敏子(伊藤蘭)は家族の中でも敬虔なクリスチャンで、礼儀作法や言葉遣いにも厳しい。


そんな二人の長男・肇(吉岡竜輝)は好奇心旺盛な小学5年生。母親が編んだ「H」の文字が入ったセーターを着ており、周囲からは「H」と呼ばれるようになってしまった。妹の好子(花田優里音)はHの2歳下。幼いながらも両親、兄を思う優しい女の子だ。


母の敏子には内緒で友人たちと須磨の海でタコを獲って遊んだり、腕白ぶりを発揮するH。父・盛夫に誘われるままに居留地についていき、外国人と触れ合う父の姿を目に焼き付けるなど、平凡ながらも幸せな日々を送っていた。


しかし、こっそりとレコードを聴かせてくれたり、Hに優しかった近所のうどん屋のにいちゃん(小栗旬)が政治犯として警察に逮捕されたり、元女形の舞台俳優で映写技師のオトコ姉ちゃん(早乙女太一)のもとに召集令状が送られてくるなど、徐々に不穏な空気が漂ってくる。


やがて戦争が始まると、軍事統制も厳しさを増し、おかしいことを「おかしい」と自由に発言しづらい時代となっていく。そんな状況下で「おかしい」、「なんで?」としきりに聞くHに、盛夫は周囲に翻弄されることなく、しっかりと現実を見ることを教え育てる。


中学校に入学したHは、田森教官(原田泰造)による厳しい指導のもと、軍事教練ばかりという日々を送るようになる。セーターの「H」も友人たちから敵性語と言われることもあったが、「Hはドイツ語にもある。ハイルヒットラーのハイルはHで始まるんや」と言って周囲を納得させていた。
しかし、一家がクリスチャンであること、父・盛夫が仕事とはいえ、外国人を相手にしていたことは周囲から嫌でも目に付くようになってしまう。


学校でキリスト教徒であることをからかわれ、あげくの果てには机に「スパイ」と落書きされてしまうH。そして、ついに父・盛夫が、母と妹の留守中に警察に連行されてしまう。
父がいったい何を…!?
父から母と妹には内緒に、と言われたHは、深夜になっても戻らない父をひたすら待つのだが…。


キャスト・スタッフ

■監督
降旗 康男
■原作
妹尾 河童 「少年H」
■脚本
古沢 良太
■撮影
会田 正裕
■美術
中澤 克巳
■衣裳
岩崎 文男
■編集
阿部 亙英
■音響効果
柴崎 憲治
■音楽
池 頼広
■VFXスーパーバイザー
戸枝 誠憲
■VFXプロデューサー
山本 貴歳

■キャスト
妹尾 盛夫 … 水谷 豊
妹尾 敏子 … 伊藤 蘭
妹尾 肇(H) … 吉岡 竜輝
妹尾 好子 … 花田 優里音
うどん屋の兄ちゃん … 小栗 旬
オトコ姉ちゃん … 早乙女 太一
田森教官 … 原田 泰造
久門教官 … 佐々木 蔵之介
吉村さん … 國村 隼
柴田さん … 岸部 一徳


水谷豊
1952年7月14日北海道出身。1968年にTVドラマ「バンパイヤ」(フジテレビ)で初主演。一時、芸能界から遠ざかるが、1970年に映画『その人は女教師』などに出演して復帰、同時にスクリーンデビューも果たす。
1972年「太陽にほえろ!」(日本テレビ)第1回にゲスト出演し、その後、1974年「傷だらけの天使」(日本テレビ)で冴えないチンピラ風の私立探偵を好演。1976年に主演した映画『青春の殺人者』で、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を当時最年少で受賞。若くして演技力の高さを評価される。
1977年「はーばーらいと」で歌手デビュー。1978年には実直な教師役を好演したドラマ「熱中時代」(日本テレビ)が大ヒット。翌1979年には「熱中時代・刑事編」(日本テレビ)が高視聴率を獲得するとともに、主題歌の「カリフォルニア・コネクション」が大ヒット。 2000年、「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日)の「相棒 警視庁ふたりだけの特命係1」に出演。高視聴率を獲得すると、2002年10月から連続ドラマに。「season12」まで継続する大ヒットシリーズとなる。
映画は『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』(2008年)、『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(2010年)、『HOME 愛しの座敷わらし』(2012年)、2013年公開の『少年H』(2012年)など。
今年は『相棒-劇場版III- 巨大密室!特命係絶海の孤島へ』(2014年)が公開された。

伊藤蘭
1955年1月13日東京都出身。1973年、故・田中好子、藤村美樹とともにキャンディーズとして歌手デビュー。「年下の男の子」など次々とヒット曲を生み出し、アイドルとして一世を風靡する。1977年、人気絶頂期に解散を宣言。翌1978年の解散コンサートと同時に芸能界を一時引退する。
1980年、女優として芸能界に復帰。「春のささやき」(TBS)、「港町純情シネマ」(TBS)などのドラマに出演した後、大森一樹監督による青春群像劇『ヒポクラテスたち』(1980年)でスクリーンデビュー。故・古尾谷雅人らと医学生役を好演し、横浜映画祭助演女優賞を受賞する。
その後もドラマを中心に活動を続け、「あんちゃん」(1982~83年=日本テレビ)、「事件記者チャボ!」(1983~84年=日本テレビ)では、現在の夫・水谷豊と共演。「太陽は沈まない」(2000年=フジテレビ)、「新しい風」(2004年=TBS)、「西遊記」(2006年=フジテレビ)など、多数の作品に出演し幅広い役を演じる。
最近では「DOCTORS 最強の名医」シリーズ(2011、13年=テレビ朝日)、「『黄金のバンタム』を破った男 ファイティング原田物語」(2014年=フジテレビ)に出演。
映画は、水谷豊と約30年ぶりの共演が実現した『少年H』(2012年)のほか、詩人・柴田トヨの人生を映画化した感動作『くじけないで』(2013年)などに出演している。


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