「エゴ」の正体は...
Mar
19
誰かを助けるということは、気持ちが良いのです。良いことをしているから、というのもありますし、ある意味自分が優位に立っているからとも言えるでしょう。でも、相手から感謝の気持ちや有り難さを感じられないと腹が立つ場合、それはもしかしたら相手のためというよりも、むしろ自己満足から行っている行為と見た方が良さそうです。
メサイアコンプレックスの定義から言うと、相手を救うことで自分の価値を高めようとする(自分は偉い人間だと思い込む)。それは自分自身の劣等感を補うためであり、自分の不幸せに目をつぶり、自分は人を助けるほど幸せな人間だと思い込もうとする、とあります。
こう書くとすごくおどろおどろしいですね...
一番困るのは、ターゲットとなった相手の自尊心を損ねる場合があるということです。長期的にこういう人と関わると、助けられる側は自分は弱い、ダメな人間だと思うようになってしまうそうです。
最近、相手のためと思ってやっていたことが、実は不快な思いをさせていたことに気づいたのです。私の行いがすべて悪かったとは思いませんが、相手のことを本当に心配していたからというよりも、心のどこかで「可哀想」だから「私が助けてあげなくちゃ」と思っていたように思います(まさにメサイアコンプレックス?)。それは、相手のことを本当に尊重する気持ちからでしょうか?違うと今は思います。
誰かを助けようとする時、その人が本当にそれを望んでいるかどうかを見極めないと、自分の言葉や行動が相手に迷惑となったり、時には不幸のどん底に突き落とす危険性があるということを、肝に銘じたいと思います。