青春のMAG-LITE

あっしがレース屋駆け出しの頃、作業用懐中電灯と言えばメイドインUSAの『MAG-LITE』一択だった。

一番最初に買ったのは、単3電池2本で発光する、小さなマグライト。
職場に巡回してくるスナップオン屋のオヤジに「新色のシャンパンゴールドでたよ?」と薦められて、泣け無しの薄給で購入した。

昔はそうやって、薄給でもコツコツと工具・道具をひとつひとつ、良いとされる物を自分で買い揃えていくスタンスの業界だった。

手取りは少なくても、自分の給料で海外旅行へ行けるようになると、特にアメリカへ渡った際には、日本では買えない道具・工具を買い漁って帰国した。

このマグライト及びクラフツマンのライト等もそのひとつ。
アメリカの警察が公式に使用していて、警棒にもなる程のタフさが売りの、当時最大級のマグライト(上)。単1電池が6個も要る!

電池が新しいうちは明るいんだけど、すぐに暗くなる。しかも、フィラメントが切れる。
もはや「こんなでかいブツを持ってるオレ様」をアピールする以外には役に立たないライト。

明るさは作業精度に関わるから、色んなライトを買っては試してを繰り返してきた。
今や、数百円で爆光のLEDライトが買える時代だ。

軽くて、明るくて、安くて。
良い時代だよ、本当に。

でも、非効率的だった昔の苦労や、自慢のタネを品定めしていた青春時代。
アレはアレで、嫌いじゃない。

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